紙の書籍について


 2015年もいよいよ終わる。大病を患うなど大きな出来事もあったのであるが、一番大きな痛手だったのが蔵書を処分しすぎたことである。万一(実際には20分の1の確率だった)手術中に死亡したときのことを考えて3000冊ほどの蔵書を処分したのであるが、残しておきたい本200冊程度は処分しなかった。手術が成功した場合でもそれくらいあればいいかと思っていたのである。
 しかしながら200冊では全然足りなかった。「これはあの本に書いてあったな・・」と思いながら本棚を調べるも見あたらず、といったことが頻発している状態である。
 インターネット上にある情報の多くは、紙の書籍(電子化されたものも含む)と比べるとその内容の濃さ、信頼性などの点であきらかに劣る。とくにここ数年のソーシャルメディアの隆盛によってその傾向は加速していると思える。もちろん紙の書籍でも価値の低いものは存在しているので、どちらの情報を得るにしてもその内容の価値を正しく判断する基準を自分自身が持っておく必要はあるだろう。ただ、その基準を正しく構築するためには正しい情報を得ることが必要なわけであり、その手段としては紙の書籍が現時点では最善のものであると言える。


 そんなわけで、予想外に寿命が延びる可能性が出てきたため紙の書籍も必要があれば購入していくことにしている。ただし時間を無駄にしないためにも何を読むかについては十分吟味するようにしていきたい。


今日の動画
  Within Temptation - Paradise (What About Us?) ft. Tarja
   https://www.youtube.com/watch?v=Dy6MpsDPKts