消えていく書籍、およびネット上の情報


 先日も書いたが、蔵書を処分しすぎたことによりいろいろ困った状況になっている。対処方法としては必要な書籍を再購入することなのであるが、その作業のなかで思ったのが市場から姿を消す本がけっこうあるということ。この現象は6年ほど前から幾度か指摘してきたが、海外作家のみならず日本の作家においてさえ市場から消えているものが出てきている。
 特に問題になっているのが古くから出版されている新潮文庫のなかで絶版状態のもの。いくら絶版と言っても本自体の状態が良ければ古本市場には残っているものだが、新潮文庫に関しては紙質の問題からヤケがひどくなりすぎて大手古本チェーンに持ち込まれた時点でゴミとして処分されているものも多いのではないかと思う。その結果古本市場から姿を消しているのであろう。
 たとえばノンフィクション作家・柳田邦男氏が書いた初期の作品「マッハの恐怖」などはリアル古書店ではほとんど見かけなくなった。ネットでの在庫はあるにはあるが、状態のいいものは多くはない(しかも高い)。
 諸事情のため再出版ができない書籍もあるとは思うが、問題のないものはせめて早い段階で電子書籍化に踏み切ってもらいたいものである。


■消えるネット上の情報
 ネット上の情報も玉石混淆が激しいのであるが、一般的にはあまり価値がないと思われている情報などはいつのまにやら消えてしまっているものも多い(その一方でどうでもいい情報が大量にダブってネット上にあったりする)。
 個人がブログなどに載せている情報などはその個人がブログを閉鎖すると消えてしまうことになるので、なるべく必要なページ全体をEvernoteに保存するようにしている。ブックマークだけ記録して安心していたらページがリンク切れになっていることに何度か遭遇したからである。
 しかしそのEvernoteもベーシック版(無料)だと月間60MBまでしか保存できない。自分でキャプチャした紙の情報などをアップロードしたりしてるとあっという間に上限がきてしまうのである。そこで泣く泣くプラス版(年間2000円)をペイパルで支払い、月間1GBまでにグレードアップした。これだけの容量があれば上限に至ることもないであろう。


今日の動画
  Evanescence - My Heart Is Broken
   https://www.youtube.com/watch?v=f1QGnq9jUU0