強風による転倒事故

 強い風と言えば台風がまっさきに思い浮かびますが、じつは台風シーズンよりも2月〜4月にかけてのほうが強風による被害が多いようです。

●参照URL
強風被害:やっぱり春に集中 負傷者6割、2〜4月に−−東京消防庁
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20090403dde041040002000c.html

 しかし、風が強くなるかどうかというのはけっこうな精度で予測可能なようでして、いつも見ているYahoo天気情報で表示されている「風速」は、空模様そのものよりも当たる確率が高いような気がします。

このあいだ、非常に強い風が吹いた翌日に山歩きにいったときのことです。登山道のあちこちで折れた木の枝が落っこちてました。中にはよくこんな太い枝が折れたもんやなぁと思うくらいのものまであったりしました。しかしそれらの枝は古い木であることが多く、こうやって自然に世代を交代させるような仕組みができあがっているのだと感心しながら歩いていたのでありました(企業社会や政治の世界とはえらく違う)。


■クマバチ
 地方によって呼び名が違ったりするためけっこう誤解されてますが、スズメバチと違ってミツバチ科のハチです。私が歩いている山にも多くが生息しており、今の季節は繁殖期にあたっているようなので歩いているとけっこうつきまとってきます。クマバチの性格は温厚なのであまり警戒する必要はないのですが、羽の音だけを聞くとスズメバチの警告と区別がつきにくいです。羽の音がしたらとりあえずその場に停止して、目でクマバチかどうかを確認する必要があります。
歩いているときにつきまとうように周りを飛ぶのはたいていがオスです。オスには針がありませんから刺される心配はありませんが、メスかどうかはっきりするまでは安心できませんので、あまり刺激しないようにするべきでしょう。


■カラス
 同じ山の頂上付近を歩いているとき、数メートル先にある木の上でカラスが「ガー、ガー」と鳴き始めました。この声は相手を威嚇するときの声なので「ああ、巣があるんかな−。やばいなー」と思い、最大限の警戒をしながらゆっくり通過していきました。真下を通過して数メートル進んだところで、カラスの鳴き声が「アー、アー」に変わりました。この声は仲間に注意を呼びかける声です。十メートルほど離れたところから別のカラスが同じく「アー、アー」と声を返します。
カラスはへたな人間より頭がいい(間違いなく私より頭がいい)です。お山のなかでは十分敬意をはらって失礼のないようにいたしましょう。


■蜘蛛の巣
 細い山道を歩いていると、けっこうな頻度で蜘蛛の巣に遭遇します。蜘蛛には申し訳ないですが、どんなに立派にできあがっている巣であっても排除しながら歩いていきます。そのため登山道に入ったところで蜘蛛の巣を取り除くための道具を調達するのが標準作戦手順となっています。
まずは地面に落ちている70〜80cmくらいの細めの木の枝か笹の枝を拾います。先端のほうで2つか3つ枝分かれしているものが最適(下の写真のような感じ)。余計な枝をナイフで落とし、適当な長さに整えます。この枝を上下に動かしながら歩いて行きます。肘は体の側面につけておき、肘から先を上下に動かすようにすると疲れません。