災害による避難時のテント活用


 熊本地震ではいまだに有感地震がおさまらず、被害を受けた家屋も多いことから避難生活が長期化しつつあるようだ。行政の動きはいつものように後手後手になっており、その間も体調を悪くする方が多く出てきている。
 車中で避難生活をしている方にテントが提供されたところも一部あるようだが、今後気温が上がってくるとテント生活も厳しくなってくるためあくまで一時的なものと考えるべきであろう。


 しかしながら、被災初期の段階ではテントは有効な避難装備といえる。体を伸ばして寝ることができるし、悪天候にもある程度までは耐えられるからである。ただし、4人以上に対応している大きめのテントは住環境がいい反面、強風の影響も受けやすいため設置場所や設置方法などを十分考えておかねばならない。


 私の手元には昔から使っているテント類が複数あるが、いずれも1人から2人までしか収容できず、長期の避難生活には適さない。
 オートバイのキャンプ用が1つ、登山用が2つ、簡易テント(ツエルト)が2つ、ビビィサック(人間一人だけが入れる)1つ、ルーフ付きハンモック1つを所有しているが、キャンプや登山では使用状況に応じていずれかを選択して持って行く。ただし、オートバイのキャンプ用でさえ長時間内部で過ごすのには適していないため、災害用として準備するならもっと大きなものが必要だろう。


 普段からアウトドアでキャンプをしている方ならテント以外でも初期段階の避難生活で使える装備がだいたいそろっていると思う。だが避難が長期化すればいろいろ問題が起こってくるのは間違いない。
 一刻も早く、安心して生活できる住環境を行政側が用意、または支援してほしいものである。


今日の動画
  How to Setup a Bivy Sack
   https://www.youtube.com/watch?v=-tD3wzUYy5E