病院食について


 ようやく退院の予定が決まった。退院といっても病気が完治したわけではないのでそうメダタイことでもないのだが、まずは第一段階が終了といったところではある。
 40日近い入院生活の中で、最初の数日は検査のために絶食・点滴だった。点滴が外れてからは病院食が一日三食となったのだが、最初の一週間ほどは主食がおかゆ、それにおかずがついていた。絶食が続いていたためものすごくおいしくいただいていたのであるが、放射線療法(膵臓のがん細胞に放射線をピンポイントで照射)と抗がん剤による化学療法が始まると次第に食欲が落ちていった。とはいっても2,3週間は病院食を完食していたのだが、そのうち米飯が食べられなくなっていき、必ず納豆をかけないとのどを通らなくなった。
 ここ一週間は米を見るのさえいやになってきたので、主食をパンと麺類に変更してもらいなんとか食べている状態。おかずを食べるのはもはや苦行に近い状態に。売店で買ったものを使ってなんとか栄養バランスを保つように補い、病院食のおかずは残すことが多くなっている。抗がん剤の副作用があまり出ない体質であったにせよ、白血球と血小板の減少、および食欲の減退はなんともしようがなかった。幸い食事制限がかかっていないためある程度自由に自分で食事を補えているが、今後はそのようなことができなくなってくる可能性もある。いろいろ情報を集めて対策を練っておかねばならない。


今日の動画
  Queensryche - Eyes Of A Stranger
   http://www.youtube.com/watch?v=A4duZjxusGM