ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂(字幕版) 2014

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00RKMOD3G/ref=dv_web_yvl_list_pr_1


 Amazonインスタントビデオで視聴。1953年のヒラリーとテンジンによるエベレスト初登頂を、実録映像と俳優による再現映像と写真を巧みに組み合わせて映像化している。関係者へのインタビュー音声も含め、良質なドキュメンタリーと言っていいだろう。

 この登攀のすごさというのは、まだ誰も登頂していない(少なくとも登頂した人間がいるという情報を得ていない)状況で登り切ったということだろう。つまるところ初登頂のすごさというのはそこにある。そこを踏まえた上でこの初登頂を見るとより深く感動できると思う。

 登山ブームは「楽しむだけ」の登山者を生んだ。ネット上には無数の「山」があふれ、メディアはこぞって気楽な山を紹介する。タレントのような人々が山の素晴らしさを語り、テレビ画面には冒険ショーが繰り広げられる。僕は彼らを非難するつもりはまったくない。むしろ大いに自然に触れ、山を楽しんでもらいたいとも思っている。
 それにしても……、アルピニズムは失われつつあるのだろうか。「どこまでやれるのか」は必要ではないのだろうか。
 古典的な考えかもしれないが、僕は、いつまでも限界に向かう道を忘れないでいたいと思っている。


 山野井泰史「アルピニズムと死」


今日の動画
  STEFANO SECCHI Feat TALEESA - A Brighter Day - 1993
   https://www.youtube.com/watch?v=GzCVkagGYHM