「蠅の王」 ウィリアム・ゴールディング (著)
蠅の王 (新潮文庫) | |
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入院するにあたって紙の書籍を6冊ほど家から持ってきた。電子書籍はキンドル購入分が100冊近くある上、青空文庫(著作権が切れた作家の著作)を含めればとても読み切れない量がある。
それなりの規模がある病院では患者向けの図書室が設置されているのが普通だが、現在私が入院している病院も図書室がある。場所が場所なので医学関係の本も多く、癌に関係するものや医学生向けのテキストなどはあらかた読んだ。児童向けの絵本もあらかた読んだ(薄汚れた魂が浄化された)。
一般向けの書籍はそれなりの品揃えであるが、所有していながらまだ読んでいない本も何冊かあった。そのなかの一冊が「蠅の王」である。
映画化されたものについて、1年ほど前日記に書いたことがある。
●参照日記 http://d.hatena.ne.jp/SASGSG9/20140702
結局その後も原作は読まずに放置していたのだが、病院の図書室に置いてあるのを見て今のうちに読まねばならないと感じた。人間の暗黒面がよく描写されており、キャラクターの象徴性とそれらがたどる運命。実に救いが無い。少年たちが無人島で・・・という設定は大昔からあるわけだが、本当のところはこうなるのだろう。無人島という状況でなくても、一般社会のあらゆるところで同じようなことは常に起きているともいえる。
■今日の動画
Wes Montgomery - Besame Mucho
https://www.youtube.com/watch?v=4HaM97bKobQ
これはオリジナルテイクではなく別テイク。ウエス・モンゴメリーはチャーリー・パーカーと並んで、別テイクでもオリジナルと同じレベルのアドリブが聴ける数少ないプレイヤーである。