市場から消える古本

 大阪から滋賀に引っ越したときにかなり多くの本を処分したわけですが、今になって本不足の感が出てきました。特に海外作家の書いた小説類。
処分する段階ではアマゾンなどで中古相場を確認し、高値がついていない(供給過剰状態)であることをチェックしていました。しかし1年半経過した現在では、それらの海外小説が古本市場から姿を消しつつある傾向が見られます。


アーサー・ヘイリー
 この人の作品はほぼすべてを処分してしまったのですが、現在ブックオフなどの古本チェーン店などではほとんど見かけません。イーブックオフでもラインナップの一部しかない状態。すでに全作品が絶版状態であるため、アマゾンでも全体的に相場が上がっている状況です。


■ジャック・ヒギンズ
 この人の作品は「鷲は舞い降りた 完全版」以外はすべて処分していました。それ以外の作品をいくつか読み返そうと探したところ、実店舗ではほとんど見あたりません。


スティーヴン・キング
 この人の作品は比較的たくさん見かけるのですが、リチャード・バックマン名義で書かれた作品は実店舗ではほぼ見かけません。ネット上でもかなり多くの作品が消えている状態。もう絶望するしかありません。



大手の古本チェーン店に持ち込まれた作品のうち、あまり一般受けしないような作家の作品は1冊1円くらいの買い取りになり、そのまま古紙として処分されているのではないかと思われます。
古本チェーン店による市場独占状態と、ネット買い取りサービスの普及により、上記の動きが加速した結果、海外作家の作品を中心に文字通りこの世から作品そのものが消える状況が発生しているのではないでしょうか。
やはり本というのは買いたいときに買っておき、処分はせずに手元に置いておくべきであると痛感しました(もはや手遅れ)


今日の動画
  ●JUDY AND MARY - クラシック  http://www.youtube.com/watch?v=IkrbOBkH5Zk