エレベータの怖さ
シリーズ物の海外ドラマを見ていると、ときどき登場人物が亡くなってしまうことがあります。ドラマの流れでどうしても・・という事情がある場合もあれば、もっと大人な事情からむりやり葬られてしまう場合もあるのでしょう。
昔見たドラマでもっとも驚いた登場人物の亡くなり方に、「L.A. Law 七人の弁護士」でのロザリンド・シェイズなる女性弁護士の事故死があります。弁護士事務所のエレベータのドアが開いて乗り込もうとしたところ、「箱」がなくてそのまま墜落・・・。あまりのことにあっけにとられたのを思い出します。
しかしながら、このような事故はドラマの無理矢理な脚本にだけ存在する物ではありません。先日のようにエレベータの箱が定位置よりずれていて転倒するようなケースもありますし、場合によれば死亡につながる誤動作なども起こりうるのです。
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■エレベータ利用時に注意すること
ここでは「SASシティーサバイバル」に書かれている注意事項からいくつか引用します。
エレベータに乗り降りする時、エレベータと床に段差がないかチェックする。これは多くのエレベータに見られる問題で、段差につまずいてケガをすることが多々ある。
p144
エレベータに閉じ込められたら
冷静でいること。他の乗客を興奮させない。ほとんんどの者は、災害をテーマにした映画を見たことがあり、すぐ一階まで落下してしまうと思い込む。また約束に遅れると言って怒りだす者もいるだろう。リーダーシップをとること。大げさなエレベータの事故について話す者がいたらやめさせる。
p145
Q そこがオフィスの建物で、週末で誰もいなかったらどうなるか?
A 最悪の場合でも、週末が終わりビルが開くまで待つだけだ。死にはしない。
p146
3ページにわたってエレベータ利用時の注意事項や閉じ込められた場合の対処法が記載されています。著者のジョン・ワイズマンはSASで長年サバイバル指導教官を務めていたわけですが、自然の中でのサバイバル法を書いた著作よりも、都市生活でのサバイバル法が満載されたこの本の方がずっと役にたっています。エレベータのドアが開いたときに段差がないかを確認するのは意識してしばらく続ければ自然に身につきますのでぜひ実行してください。
●参照動画
The secret of my success - the elevator http://www.youtube.com/watch?v=D7od4WMrqNo
■今日の動画
Chick Corea - Noon Song [Piano Improvisations Vol. 1]
https://www.youtube.com/watch?v=KEk7noarxlk
十数年前にこの曲を初めて聴いたときのことは、今でもはっきり覚えています。CD屋で買ってきたCDを、帰宅後にステレオにセット。椅子に腰掛けようとした瞬間に再生が始まったのですが、最初のフレーズが聞こえたとたんにそのまま立ち上がり、3回くらい冒頭のフレーズを聞き返しました。それまでピアノの音をこれほど美しいと感じたことがありませんでしたし、それ以降もこの曲ほど大きなショックを受けたことはありません。