安易な物の買い換え風潮に思う

 私自身はけっこう新しもの好きで、これまでいろんな機器を買ってきました。しかしただ単に新しいから買うわけではなく、それによって今までできなかったことが可能になるという期待から買っていたわけです。ですからとても古い機器を十年以上使い続けたり(HP200LXなど)、一度気に入った機器は新型が出ても買い換えはせずに使い続けたりしています。ここ数年はさらにこの傾向が強くなってきており、物の購入や買い換えに際しても長時間検討したのち結局買わないということも多くなりました。
7月に予定していた携帯電話の機種変更についても結局は今使っている機種をあと2年使うとの結論に傾きつつあります。
 それというのもネットで見た、ある写真が大きく影響しています。

●参照ブログ
  林永君の物語その4。  http://plaza.rakuten.co.jp/serap/diary/200905080000/

 林永君のことはご存じの方もいるかもしれません。知らない方はその写真を見てたいへんなショックを受けると思いますので、詳しいリンクなどはあえて貼りません。
上記に貼っているリンクには林永君本人の写真ではなく、林永君のお母さんの靴が写っています。見ていただくとわかりますが、たくさんの補修が施されているうえ、靴紐が1カ所でしか結んでありません。別の写真にはお母さんの全体像が写っているのですが、服がつぎはぎだらけです。これらの写真を見て、さらには林永君の死を思いやる内に、まだまだ使える機械をさらに新しいものに買い換えることは犯罪にも等しい行為ではないかと思えてきました。もちろん住んでいる国や経済環境も違うわけですから同じ尺度で比較することはできないのですが、少なくとも「買いたいから買う」という物欲任せの行為には走らないように自分を戒めていきたいと痛感しました。


今日の動画
  ●Queensryches "I Dont Believe In Love"  http://www.youtube.com/watch?v=G4afP2WHzoM&NR=1