ストックメモとフローメモ

 職種を変えてしばらくの間は、膨大な情報を蓄積する必要に迫られます。
特にマニュアル類がほとんど無いような職場の場合は自分ですべての情報を記録・整理していかなければなりません。

 以前の職場はほとんどの時間がデスクに座った状態でしたので、情報の蓄積もパソコンに入力していくことがメインでした。
しかし、現在の職場では紙の媒体に記録していく手段しか取れない状態です。しかも、同じ「メモ取り」という行為でも、その内容によって媒体を使い分ける必要があるわけであります。


■ストック情報とフロー情報
 仕事の手順のように、正確に記録し最終的には記憶すべき情報は「ストック情報」として記録していきます。そのために必要な媒体の条件としては、

1.散逸しない
2.ページの並べ替えが可能
3.ポケットに入る(どこにでも携行できる)

が挙げられます。
この条件に見合う媒体として私が使用しているのはシステムダイアリーです。職種の変わり目には、メモ用リフィルの消費量が飛躍的に増加します。綴じ手帳と違ってリフィルの差し替えや補充が可能ですので、心おきなくメモを蓄積することができます。


 日々の仕事の中で、一時的に記録しておけばいい情報というのもあります。最長でもその日一日で役目が終わるような短期的な情報は「フロー情報」として扱います。この情報を記録するために使う媒体の条件としては、

1.短時間で筆記状態に持ち込める
2.容易に切り離し、廃棄ができる
3.ワイシャツのポケットに入る

が挙げられます。
このために使用している媒体は、ロディア11です。縦開きタイプの革製ケースに入れて使っています。この革製ケースには、蓋の部分に切り離したメモを挟んでおける「あおりポケット」がついており、一日に6〜10枚ほどを切り離しては挟み込んでいきます。
蓄積をしない(または、してはいけない)情報ですので、一日の終わりには完全に廃棄します。
このペースで使用していくと、10日に1冊を消費することになります。年間で40冊弱となる計算ですので、とりあえず通販で40冊をまとめ買いしました。


■ストック情報の行き着く先
 ストック情報に関しては、最終的にはデジタル化されることが望ましいです。現在の職場では、デジタル化した情報を再度プリントする必要があるため、「マインドマッピング」ソフトを使用しています。
ただし、記録した情報が非常に多いため、A4でプリントアウトすると虫眼鏡でないと読み取れない状態です。最終的にはおそろしく巨大なマップになりそうなので、デジタルからアナログへの変換をどうするのかが思案のしどころであります。
一方、マインドマッピングソフトからHTMLでエクスポートしたものを、パームに取り込んで参照できるようにもしています。しかしいくら高速なパームであっても、必要な情報を検索するという点で問題があります。
このあたりも今後解決策を探っていく必要がありそうです。