大阪での津波の危険


大阪には地震発生可能性の高い断層がいくつかあるので、いつ何時震度6強以上の地震が発生するかわかりません。


■ラジオ
 普段は名刺サイズのソニー製を常時携行しています。AM/FM/短波が受信可能。
単4電池1本で駆動できるのも災害用としては十分な仕様といえます。
最近ではケータイにラジオチューナーがついていたりしますが、予備バッテリや充電用のアイテムを常備していないと、短時間でバッテリ切れになる可能性が高いです。
すべての機能をひとつの機器に詰め込むのは一見便利なように見えますが、その機器が故障した場合にすべての手段を失うことになるため、性能のいい専用機器をそれぞれそろえる方がいいと思います。


 大阪で大きな地震に見舞われた場合、まずはその地震の種類を判断する必要があります。地震の種類によってその後の行動パターンを変える必要があるからです。

1.直下型
 まずは直下型地震だった場合。大阪では上町断層系・生駒断層系・有馬高槻構造線の3つが考えられます。
はじめのふたつは、大阪市全域を含めて大阪府の広い範囲で震度7・6強の揺れになるため、最初の一撃を生き延びられるかどうかが問題になります。
そこをなんとかしのいだとして、その地震震源がどこだったのかをまずは確認することになります。
直下型であれば発生した地域での被害は甚大であっても、数十キロ離れた地域では大きな被害は受けていません。よって、自宅が被災地以外にある場合は、安全が確保された時点で歩いてでも帰宅する方向で行動すればいいでしょう(安全が確認できない時点では会社や学校にとどまっておくべき)
また、被災地に住んでいる人の場合は、周辺地域からの支援も徐々にくることになりますので、まずは発生直後の助け合いに尽力すべきでしょう。


2.海溝型(東海・南海・東南海地震
 海溝型の場合、震度は直下型より小さいですが、問題は地震が発生してからやってくる津波です。
地震が発生してから2時間後には大阪に津波が到達し、大阪市内を流れている川を津波が逆流してきます。それによってキタとミナミの地下街が水没する危険が指摘されています。発生後にラジオなどで情報収集をしておかないと、津波に巻き込まれる危険があるわけです。
海溝型だとの情報がつかめれば、大阪市内にいるのであれば津波情報に注意し、なるべく新しいビルの4Fあたりで警報が解除されるまで待機しておくべきです。複雑な湾内の津波は反響を繰り返すため後からくるものの方が高さが増すことがあるので注意が必要です。
津波の被害が小さければそれにこしたことはありませんし、仮に大きなものであっても、数時間待機しておけば、その後は歩いての移動も可能になります。


以上、情報の収集がいかに重要かがわかると思います。
普段はラジオを聞かない人も、小さなものでいいですからラジオ専用機をひとつ常時携行することをおすすめします。

●参照URL
  http://d.hatena.ne.jp/SASGSG9/20041103