一刻も早く復興を


 あの震災が発生してから以下の本を読んだのですが、明治時代に発生した津波で被害を受けた地域とその被害の規模が、2年前に被害を受けたそれとあまりにも一致していることにたいへん驚きました。


三陸海岸大津波 (文春文庫)
三陸海岸大津波 (文春文庫)吉村 昭

文藝春秋 2004-03-12
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 被害の深刻さとそこから得られる教訓を、数十年・数百年単位で伝えていくことがいかに困難であるかがよくわかります。


 2年前の震災発生後にはテレビで頻繁に流れていた津波の映像も、現在ではほとんど流れなくなりました。被災者への配慮はもちろん重要ですが、3連動地震津波被害が予測されている地域の人々に対しては継続して津波映像を提供し続けないと「楽観主義バイアス」により多くの被害を出しかねないと思います。


 首都直下型と3連動地震など、東日本大震災をも上回る被害が予想される地震の発生が懸念される中、一刻も早く東北が復興してそのときには逆に助けてもらえるくらいの状態になって欲しいと願います。


●ターリ・シャーロット: 楽観主義バイアス
  http://www.ted.com/talks/lang/ja/tali_sharot_the_optimism_bias.html