ひさびさの山歩き 箕面

 大阪梅田から阪急電車に乗り、30分ほどで着いてしまう、紅葉の美しさと名瀑で有名。100円玉を渡すと、自ら自動販売機で缶ジュースを買い、プルトップをあけて飲むという、今では伝説と化した「箕面のサル」で知られています。

 10年以上前にMTBを購入した頃、週に何回も走りに行ったものです。その後山歩きを始めてからは、ほとんどすべてのルートを歩き尽くしました。ここ2年ほどはまったく行ってなかったのですが、台風13号の影響がまだまだ残っている、本日の朝から歩きに行きました。
■新しいフラッシュライト
 今回のテーマはズバリ「夜間行軍前の下調べ」であります。フラッシュライトマニアである私は、正常な人ならなんら必要性を感じないライトをついつい買ってしまうのですが、先日これまたとんでもない代物を買ってしまったのです。それは米国のFoxFury社が出しているヘッドランプなのですが、米国の警察・消防・軍隊などで採用されており、これまでの「明るさこそ正義」という考え方とは全くコンセプトが違います。キーワードは「暗順応」。つまり、「暗さに慣れた状態の目で、必要な活動が有効に行えるか」に重きを置いています。この製品の能力が最も発揮されるのは、夜間の山中であると考えられるため、そのための下見として本日の箕面行きとなったわけです。
 ●参照  プロライトジャパン http://www.pro-light.jp/head_lamp/head_lamp_1.html

■本日のテーマ
 さて、2年間箕面に行っていなかったため、その間の登山道の変化(崩落など)を確かめるのがメインテーマなのですが、それ以外に以下のふたつも今回の主要なテーマであります。
 ・カシオプロトレックのフィールドテスト
 ・デジカメ Panasonic LUMIX DMC−LX2での写真撮影

 あと、詳細な山行記録をとる道具として、モールスキンポケット(スクエア)とぺんとぴあ(シャーペン・ボールペン・スタイラスタイプ)を使用。立ったままの記入には、モールスキンの堅い表紙のありがたさが身にしみます。というより、ふにゃふにゃのメモ帳に記入する不便を体験しないと、このありがたさは分からないです。

■本日の山行
 朝になってからばたばたと準備を開始。というのも、台風13号の影響がどれくらい残っているかによって、中止することも考えていたから。
 5時の時点では、空は雲に覆われている。しかし雨雲ではない。台風による強い南西の風で雲の動きも非常に速い。プロトレックで気圧を測ると1004hpa。過去12時間の気圧自動計測グラフでは、もはや台風の影響は見られない。というわけで山行を決定。
 まずザックであるが、ジャックウルフスキンのふるーいタイプを選択。これは11年前に買ったもので、すでに何年も前に製造中止になっている。致命的な破損が発生しないため、いまも現役ばりばり。今日は荷物が少ないので、あってないようなヒップベルトしかついていないこいつを使うことにする。
 グレゴリーのザックから、本日必要な装備を移し替える。
 ・レインコート
 ・ストーブ
 ・コッヘル
 ・ガスボンベ(EPI)
 ・非常食
 ・シグボトル
 ・ウィンドブレーカー
 ・遭難キット
 ・サバイバルキット
 ・レザーマン(ウェーブ)
 ・INOVA(フラッシュライト)
ざっとこんな感じで放り込んで、ショルダーベルトにデジカメケースを装着。ズボンのベルトにS&W SWATナイフ(小型)を(こっそり)装着。シャツのポケットにはペンとpalmTX。愛用のBDUパンツ(米軍の戦闘服・非迷彩)の左サイドポケットにモールスキンをつっこむ。
 JRはいつも通りICOCAの定期で乗車。大阪駅で降車し、阪急梅田駅へ向かう。阪急の改札もICOCAで入場(手間いらず)。「宝塚・石橋」方面の表示を見て6番ホームへ行く。同じホームの7番乗り場には三宮行きが停車している。6番ホームの電光掲示板は何の情報もなし。10分ほど気長に待っていたが、まったく電車が来ない。おかしいと思いつつ、かなり離れた時刻表を見に行くと「土日祝日は、4・5番乗り場からしか発着しません」と記載あり。それならそうと、電光掲示板にその情報を流して欲しいところ。ホームを移動してすぐに、宝塚行き急行に乗車。石橋駅箕面行きに乗り換え。
07:45 阪急箕面駅到着。改札出て左手のコンビニで、ダカラ500ml2本、昼食用のメロンパン2個、スープ春雨買う。
ダカラ1本を、持参したドリンク容器に移し替える。
07:57 駅前からまっすぐ北へ向かう。最初は超スローペースでウォーミングアップ。ここから箕面の滝までは、近所の人たちの散歩コースなので、滝から戻ってくる人も多い。また、これから滝へ向かう人も多いが、こちらは長丁場なのであくまでマイペース。おばあさんにまでぶっちぎられる。
驚くことに、このへんではまだミンミンゼミが盛んに鳴いている。
途中でサルを数匹見かける。昔のように自動販売機でジュースを買うサルはいなくなった(世代交代した)。ある意味自然に戻ったわけであるが、それでも時折群れに遭遇することがある。
風がまだ強いため、時折突風が吹く。かなり上方で枝の折れる音がしたので、数メートルすばやく移動。直後に折れた木の枝が落下してきた。やはり強風下では油断はできない。
08:45 箕面の滝に到着。何枚か写真を撮る。今度買ったデジカメは、マニュアル露出もできるため、いろいろ試してみる。滝はシャッタースピードの設定を練習するのに最適。今日は水量も多く、かなり見応えがあった。ただし、風がまだ強いため、水しぶきがベンチ付近まで飛んでくる。
08:56 滝を出発。登山道へ向かう。
09:12 百年橋。自然研究路2号線へ入る。
09:53 駐車場付きの休憩所に到着。トイレをすませ、小休止。
09:59 自然研究路4号へ入る。ここには東海自然歩道との分岐がある。この分岐では両方の道は90度違う方向へ向かうが、かなり先でほんの5メートルくらいまで近づくところがある。気をつけないと見落とすが、そのポイントでルートをスイッチすることが可能。
10:23 蝶の道ベンチ到着。今回もここで早めの昼食。このルートには途中でいくつか木製のベンチがもうけられているが、食事をしようという気になるのはこのベンチのみ。ここは風がよく通って乾燥しているため。ストーブで湯を沸かし、春雨ヌードルとメロンパンを食べる。トレイルランニングの人2人と、カメラマニアの人が通過。
11:00 出発。かなり雲が厚くなって暗くなってくる。ケータイは圏外のため気象情報は確認できず。
いよいよ下り。以前、腸脛靱帯炎を患ったことがあったため、慎重に下る。今回はストックを持ってこなかったが、枝をストック代わりに使うこともなく下る。
白島方面へ下るルートは、岩盤にこけが付着した、かなりすべりやすいところがけっこうある。箕面では最も難しい箇所といっていいだろう。
11:48 水神社に到着。途中に分岐があり、まっすぐ下るルート(以前のメインルート)は「ルート消滅」と案内板にあった。降りきってからそのルートを逆に少し上ってみたが、特に消滅しているようでもない。土砂崩れでもあったのだろうか。
12:00 阪急バス 白島北バス停。
12:11 千里中央行きバス乗車。料金210円。運転手に「ICOCA使えますか」と聞いたところ、「このへんではまだ使えない。来年の春くらいに使えるようになる」とのこと。
12:21 千里中央到着。
12:25 千里中央駅地下鉄乗車。

■今回の写真

めずらしく、けっこう下流のあたりで見かけました。この親子以外にも何匹かおり、グルーミングをしてましたが、あまりにだらしない(はしたない)姿だったため掲載は自粛します。


シャッター優先AEで撮影。