palm 「DATEBK6」インプレ

 16年ほど前にシャープの電子手帳(PA−6500)を使い始めてから、私の生活にPDAは欠かせないもののひとつでした。
シャープWIZ(PA−Z800)--> 富士通オアシスポケット3 --> HP200LXと変遷し、2000年にpalm(初代クリエ PEG−S300)を購入してからは、palm m505 --> palm Tungsten T3 --> palm TX と買い換えながらも、palm一筋でやってきました。
 palmOSを使い続けている最大の理由は、予定表書き換えアプリ「DATEBK」にあります。
■DATEBK6
2000年にpalmを使い始めたときには「DATEBK3」でしたが、現在はTXに「DATEBK6」を入れて試用中です(ほぼ間違いなくレジストすると思いますが・・) 予定の入力と変更のやりやすさ。閲覧時の見やすさなど、他の予定表書き換えアプリとは異次元と言っていいほど作り込まれています。
そして、私が最も重視しているのが、マンスリー表示における「アイコン」です。モノクロではありがたみがわかりませんが、カラー液晶ではその表現力からくる一覧性・識別性は圧倒的です。
マンスリー表示で全体像を把握してから、デイリー表示に切り替えて閲覧・入力・修正していく。標準の予定表では、このような使い方が難しい面があるのです。
 現在使用中の「DATEBK6」では、マンスリーで「TEXT」表示ができるようになりました。ただし、老眼が進行しつつある私には、小さな文字は読めません。私にとってはあまりありがたみはないのですが、「KsDATEBK」を愛用されている方は、「DATEBK6」を検討してもよろしいかと思います。


 今回のバージョンアップで大きく変わったのが「TODAY」表示が加わったこと。背景やテキストの色を細かく指定することができるので、自分に見やすいように調整可能です。


DATEBKには「floating event」という機能が以前からついています。この設定で入力した予定にはチェックボックスラジオボタンのように丸い)が付加されます。予定が終了してこれにチェックを入れると、完了済みとなって実行日に固定されます。しかし、チェックを入れなければ、その予定は翌日へと自動的に移行されます。そして、チェックを入れない限り、どんどん次の日へと持ち越されていくわけです。
他の予定表アプリには見られない、非常に便利な機能なのですが、デスクトップ側が「Outlook」の場合は注意が必要です。palm標準の「palm desktop」とシンクロさせている場合は問題ありませんが、「Outlook」と同期させている場合、午前0時を回って、palm側の「floating event」が翌日に持ち越されたあとにHotsyncを実行すると、「Outlook」側ではまだ前日の日付に残ったままの「floating event」が同期され、同じ内容の「floating event」が2つできあがることになります。翌日持ち越しの「floating event」が発生した場合は、あらかじめデスクトップの「Outlook」を開いて、削除しておく必要があります。


 TODO機能に関しては、ある意味画期的な機能が加わりました。TODOを処理した時にチェックを入れて完了済みとしたとき、「Daily journal(日誌)」が自動作成され、そのテキスト部分にチェックをいれた時刻とTODO名が記録されます。ただし、TODOの「note」部分に入力していた内容までは書き出されません。あくまでTODO名のみですので注意してください。


 商売敵のiambicに大きく水をあけられていた、「メール」などの通信関連機能ですが、プラグインを組み込むことで解決しようとしています。ただし、日本語環境では使えないようなので、日本のユーザーにとっては意味がないようです。
 あとは、メニュー設定のインターフェースに細かい修正が加えられています。これについては改善されたところもあれば、逆に使いにくくなったところもあり、以前からのユーザーにとっては評価がわかれるところでしょう。


 今回のアップデートはざっとこんな感じです。DATEBKはあまり頻繁にアップデートは行わないので、次回はいつになるのか見当がつきません。今度はもっと通信関連とコンタクト履歴に関して機能強化を望みたいです。