3ヶ月ぶりにセローを走らせる


 ジムニーを購入してからセローを走らせる機会が激減したのであるが、ここ3ヶ月は2回の入院もあってセローのエンジンをかけることもままならなかった。今日は日中に曇りがちで気温も少し低かったこともあり、ようやくセローを走らせることができたのである。


 最も心配していたタイヤの空気圧は特に減っていなかった(つま先でタイヤをコンコン蹴って判断)。キーを回してセルスターターを押すと勢いよくエンジンがかかった。バッテリーは交換してから3年近くたつが、自己放電の少ないタイプだったためまったく問題なし。さっそく走り始めるが、基本的には農道を走らせる。農道はもちろん農家の方の作業道であるため走らせていただく。川沿いのグラベルも当然走らせる。グラベルでのフルブレーキとシフトダウンなどを何度も行い、しっかり勘を取り戻すようにした。


 四輪のマニュアル車でのシフトアップやシフトダウンがスムーズに行えるのは、二輪で培った運転技術に依るところが大きい。峠道などを四輪で走行するときも、フロントサスの沈め方やシフトダウンのタイミングなどは完全にオートバイでの走行そのものとなっている。二輪は事故死する確率が極めて高い乗り物ではあるが、しっかり技術を習得するようにすれば四輪の運転も早く上達すると思うのである。
 四輪のレーサーである星野一義氏の「星野一義の2輪から4輪への運転テクニック」にヒールアンドトウの話が書かれている。ドライビング講習会で星野氏が講師をしていたとき、ヒールアンドトウの説明を始めたところ受講生の一人が「そんな複雑なことは俺にはできない」と言い出した。星野氏が何度か説明を繰り返したところその受講生は「なんだ、シフトダウンのことか」とつぶやいたのである。その受講生はオートバイ乗りだったのだが、ドグミッションであるオートバイではシフトダウン時のエンジン回転数合わせはごく普通のテクニックなのである。


 さて、とりあえずはセローが正常に乗れることが確認できたのであるが、10月末で自賠責保険と任意保険が更新となる。がんの治療がどの方向へ向かうのかは9月初旬には判明するのであるが、どちら方向へ行くにしてもじきにオートバイに乗ることもできなくなるだろう。近々手放すことになるであろうが、もう少しのあいだ酷道を走ったりするのに活躍してもらいたいと思うのである。


今日の動画
  Toni Bou rides the 2014 Biggest Urban Trial Event !
   https://www.youtube.com/watch?v=UT_ORFoVqv4