クロスハンドルと送りハンドル


 自動車教習所では基本的にクロスハンドルを教えているらしい。7年前に普通自動車免許を取ったときのことはほとんど覚えていないのであるが、免許取得後4年くらいはクロスハンドルで操作していたのだからそのように習ったのであろう。四輪の免許を取ったあとも通勤などの移動手段はオートバイであったし、運転する四輪は会社のAT車だけだったので特に問題はなかった。問題になったのは通勤用にMT車ジムニーを購入してからのことである。


 ジムニーに乗り始めた当初もステアリングはクロスハンドルで回していた。しかしすぐに問題にぶち当たった。当時はまだヒールアンドトウが完全には行えていなかったため、交差点での右左折のときにステアリング操作とシフトレバー操作を同時にこなすことが困難だったのである。クロスハンドルの右手ポジション(私の場合は09:15の位置)からだと右折・左折いずれでもステアリングをそのまま回すと右手がかなり無理な位置にまでいってしまう。無理なくステアリングを適正な量まで回すとなると、あらかじめ右手の位置をずらしておく必要があるのだ。右折ならステアリングの頂点(12時の位置)、左折ならステアリングの下部(6時の位置)を持つようにすればそれほど無理な姿勢になることなく必要量を回せる。それをきっかけに送りハンドルメインでのステアリング操作に切り替えたのである。のちに交差点でもヒールアンドトウによってあらかじめ2速まで落とすことができるようになったが、操作は送りハンドルメインのままである(ただし極低速での車庫入れなどではクロスハンドルも普通に使っている)。


 送りハンドルのメリットとしては、万一の衝突事故などでエアバッグが作動したときに自分の手で自分の顔に打撃を加える可能性が低くなることが挙げられる。このあたりは中谷明彦氏の説明を見てもらうとわかりやすいと思う。結論としては両方のステアリング操作に十分習熟して、状況によって無意識に的確な操作を行えるようにすることだと思う。


●参照動画
  中谷明彦流 ステアリング操作実践編 by REV SPEED
   https://www.youtube.com/watch?v=9EhvzLOwKAw


  ステアリング操作の練習
   https://www.youtube.com/watch?v=P1WGk5mxoxk