行き過ぎた販促行為

 エネループ(充電池)の価格相場を確認するために最寄りの家電量販店に行ったときのことです。エネループは当然電池売り場に置いてあると考えてそこに行ってみたのですがなぜか見あたりません。周辺を見回しても見あたらないためこの店には置いていないと判断。売り場を後にしようと出口に向かっていたときにふと見ると、電池売り場とは離れたところにエネループの商品群を発見。


 別の家電量販店に移動して同じくエネループを探したところ、やはり電池売り場には見あたらず。今度はレジの横に置いてあるのを発見。しかし品定めをするとレジで支払いをする人をブロックしてしまうところにディスプレイされているため、価格を確認するのさえままならない状態。


 以上2つの店舗を見て言えることは、売らんがための売り場作りが完全に裏目に出ているところです。小売店側によるものではなく、メーカーの営業が提案した売り場作りであると思われます。この売り場を作ったメーカーの営業は差別化できたと思っているのでしょうが、結果的には指名買いの顧客さえ逃しかねない結果になっていると言えましょう。


■あまりにうるさい古本屋
 以前大阪に住んでいたとき最も頻繁に行っていた古書店は、本を探すには本当にいい環境でした。まるで図書館のように静かで、余計なBGMも流しておらず、店員同士のおしゃべりなどもありませんでした。
それに比べると某古本チェーン店はあまりにもうるさすぎます。騒々しいBGMがひっきりなしにかかり、過剰なまでの店員による販促アナウンスにキャンペーン案内。
キャンペーンによる福引きが当たろうものなら、当たったことが恥ずかしくなるような店員の「おめでとうございます」の連呼が待ち受けます。あまりにうっとうしいため福引きをしなくてすむよう、購入金額を抑えたくなります(実際そうした)
 お店側としてはお客さんのためにと一所懸命やっているのでしょうが、もう少し客の身になって考えて欲しいところが多々あります。


 などと、売り場でいろいろ考えながら1冊だけ本を購入したのですが、自宅に帰ってからよくよく確認したところ以前購入したことのある本でした(タイトルのみ変更しているパターン)。今度から耳栓を忘れず持って行くようにし、購入前には十分確認するようにしたいと思ったしだいであります。


●本日の購入書籍

悪霊にさいなまれる世界〈上〉―「知の闇を照らす灯」としての科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
悪霊にさいなまれる世界〈上〉―「知の闇を照らす灯」としての科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)Carl Edward Sagan

早川書房 2009-07-05
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おすすめ平均 star
star科学的とは?ニセ科学とは?そして、私達が本当に知らなくてはならないこと
star彼の意志は、読者が受け継ぐ。
starうほっ、良い本

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 「人はなぜニセ科学に騙されるのか」を改題して、若干サイズの大きな文庫にしたもの。以前購入済みだったものをまだ読んでいなかったのでダブって買ってしまう結果に。

 ニセ科学は、誤りを含んだ科学とはまったく別のものである。それどころか、科学には誤りがつきものなのだ。その誤りを一つずつ取り除き、乗り越えてゆくのが科学なのである。誤った結論は毎度のように引き出されるけれども、それはあくまでも暫定的な結論でしかない。科学における仮説は、必ず反証可能なようにできている。次々と打ち立てられる新たな仮説は、実験と観察によって検証されることになるのだ。科学は、さらなる知識を得るために、手探りしつつよろめきながら進んでいく。もちろん、自分が出した仮説が反証されればうれしくはないけれども、反証が挙がることこそは、科学的精神の真骨頂なのである。

悪霊にさいなまれる世界 上  p57

今日の動画
  ●I'dees - Time  http://www.youtube.com/watch?v=O8wPWxRaJ4s