NHK ルソンの壺 「ジュンク堂書店」

 ルソンの壺は近畿ローカルの番組。ほぼ毎週見ています。
今日は大阪市北区堂島にある、関西でもっとも大きな書店である「ジュンク堂」であります。

2001年頃から6年間、この書店の近所が勤め先だったため、平日はほぼ毎日立ち寄ってました。


番組の中でもふれてましたが、立地条件としては1.5等地であるため、足を運ぶにはちょっと不便です。客数も紀伊國屋書店と比べるとずっと少ないのですが、社長さんに言わせるとそのためにゆっくりと本を探せますとのこと。まさにその通りで、紀伊國屋書店はじっくり本を選ぶのはちょっとつらいですが、ジュンク堂は本当に落ち着いて本を選ぶことができます。

社長さんの顔を見て思い出しましたが、時折3Fのレジの横に立って客にあいさつをしていた人ではないかと・・


■本の配置
 3Fの売り場を担当している岡村さんという方は、この道27年のベテランとのこと。
いつもハイスピードで本を棚に並べるのをしょっちゅう見かけていましたが、その並べ方の奥深さには感服しました。スーパーなどでよくある、肉売り場に唐揚げ粉や生姜焼きのたれを配置するような単純なものではなく、その本の著者をある程度深く知っていないと分からないような配置をしていたりするのですね。


 たしかにこの書店では、「なんでこの本がこんなところにあるねん」と疑問に思うことがよくあります。
たとえば、3Fのコンピュータ関連書籍にある、システムエンジニア関連の書棚。この棚には「スパイのためのハンドブック」が以前からずっと置いてあります。おそらくSE向けの参考書籍としてどこかで紹介されているためと思うのですが、詳細までは確認できていません。ネットにも情報が見あたらないためです。
私自身がこの本を読んだのは20年近く前になるのですが、誰が読んでも得られるものがある本だと思いますので、おすすめします。


■改善してほしいところ
 ちょっと大きめの書店ではどこでも置くようになった検索用の端末ですが、2Fと3Fにあと2台ずつくらい増やしてほしいところです。土日や平日の夕方など、客数が多いときには長時間待たされることがあるからです。
 あと、端末の検索システムそのものは比較的使いやすいインターフェースなのですが、検索した時点で店に在庫があるかどうかが分からないのは問題です。在庫データを直接検索して、リアルタイムで結果を表示するシステムにして欲しいです。


それと、あるジャンルの棚があちこちに分散してしまっていることもちょっと問題があります。具体的に言うと「軍事関連」の棚なのですが、2Fの売り場で3カ所に分散されています。そのうち一つは雑誌コーナーなので別になっているのはやむを得ないのですが、残り2つは統合した方がいいと思います。このあたりの状況を知っている人であれば、目当ての本を探すのに3カ所とも見て回るでしょうが、知らない人は1カ所だけ見て「あれへんわ」とあきらめてしまうかもしれません。


■アマゾン
 番組のなかでもふれてましたが、アマゾンとの競争について。
私がジュンク堂に行ったときの購入パターンを書いておきます。買いたいと思う本があった場合、ケータイでアマゾンドットコムにアクセスしてその本を検索します。アマゾンマーケットプレイスの値段を見て、明らかにアマゾンで中古を買う方が安ければその場でアマゾンに注文します。中古に割安感が無かったり、すぐに手に入れたい場合は図書カードを使ってジュンク堂で購入。
よって、ジュンク堂で実物を手にとったあとに「購入」しても、実際にはアマゾンの中古を注文しているということが多かったりします。

アマゾンの「なか見!検索」の機能がもっと多くの本で使えるようになれば、リアル書店はますます苦しい立場になっていくかもしれません。
リアル書店ならではのサービスをさらに考え出していってもらいたいものです。


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