リアル書店の意義
大阪に住んでいた頃は、毎日のように大型書店へ立ち寄り最新刊などをチェックしていました。そのため、買いたいと思う本が知らないうちに品切れになっていることはほとんどなかったのです。
ところが現在の環境では書店に立ち寄るのがとても手間で、かつその書店も小型店舗のみであるためどのような書籍が最近出版され、それがどのような内容なのかをチェックできない状態です。
ネットで書籍の情報を収集するにしても、せいぜい目次やほかの人のレビュー程度しか確認できません(アマゾンの「なか身!検索」は量が少なすぎ)
レビューなどはあまりあてにならないことも多く、目次のみでは概要すらわかりませんので判断材料としてはとても使えません。
先日もレビューで評価が高くて品切れになっている本をアマゾンで購入したのですが、実際にはほとんど中身のない内容でがっかりしました(ちなみにこの本↓)
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■やはりリアル店舗は必要
大手居酒屋やユニクロ、ブックオフなどが地方都市に進出し、大都市と小さな地方都市との違いがなくなりつつあるとの指摘もありますが、大きな違いをひとつだけ挙げるとすれば「大型書店の有無」であると思います。
いくらネットで手軽に購入できるといっても、購入前に内容を吟味する必要のある書籍などはリアル店舗が不可欠です。
月に数回だけでも大型書店に足を伸ばして書籍を吟味することも必要かもしれません。
一方で地方都市ならではの現象もあります。大型書店やアマゾンでも品切れになっている書籍が、地方の小さな書店では在庫があったりするのです。
先日もそのような書籍を1冊購入しました。
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この本の原書は、数年前に別の翻訳者によって翻訳されています。しかし、あまりにも読みづらい翻訳であるため、さっさと売り飛ばしました。新しい翻訳で出版されたのを最近知ったのですが、すでにアマゾンで品切れの状態でした。ダメ元で近所の書店に行ってみたところ、1冊だけ在庫が残っていたため購入。GTDの基本書としてたいへん良書であると思います。
GTDについてですが、実践するためのツールをあまりにもアナログ化しすぎている人たちがいます。自分がもっとも使いやすいツールを使えばいいわけでしょうが、本来ならデジタルで処理するのがより効率的な場合でも、アナログにこだわりすぎている場合があったりするのです。
ちなみに本家のデビッド・アレン氏は、デジタルとアナログをバランス良く活用しているようです。
●参照URL
デビッド・アレン氏が答える、GTD Q&A http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0806/13/news118.html
アレン氏が使っているという「備忘録ファイル」(Tickler File)ですが、欧米ではかなり前から使われている手法で、「チクラーシステム(くすぐりシステム)と呼ばれています。
システムダイアリーのマニュアルともいうべき「電脳システム手帳―システム・ダイアリー入門」には、p137から4ページにわたりこのシステムの説明が記述されています。この本のすごさをあらためて認識しました。
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