再びリアル書店の意義について

 今年の1月にも書いたリアル書店について再考。
●参照URL  http://d.hatena.ne.jp/SASGSG9/20090111


 1月と状況はほとんど変わってません。アマゾンでは新刊本の把握が難しいうえに、実物をパラパラと見ることもできないため、新刊本の購入頻度は月に1冊もありません。カード会社からポイント還元で定期的にもらっている図書カードで間に合ってしまうくらいの状態です。
大型書店といっても、京都あたりまで出て行かないとありません。大阪にいたころにジュンク堂で「手押しワゴンにしこたま本を積んでいる人」をよく見かけました。いまになって考えると、あれは遠方からわざわざやってきた人だったのでしょう。度々くるわけにもいかないため、そのときにまとめ買いをしていたのですね。あの頃はいかに恵まれた環境にあったかを身にしみて感じます。
アマゾンがもう少し使いやすくなってくれればいいのですが、ここ数年の変化のなさは、「これでいいのだ」のバカボンパパそのものであります。彼らにとっては、本も商材のひとつにすぎないのでしょう。


そんな中、近所のリアル書店で実物を見て買ったのがこの本。

コンディショニングストレッチ―柔軟性のレベルにあわせてポーズが選べる!
コンディショニングストレッチ―柔軟性のレベルにあわせてポーズが選べる!
西東社 2008-10
売り上げランキング : 255949


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


 アマゾンではまだ評価がついていません。評価優先で本を探している人は除外してしまう可能性があります。カスタマーイメージとしてアップされている本文の写真によって、ようやくこの本のよさがわかる状態。カスタマーイメージがなければ、著者の略歴しか判断材料がありません。「ストレッチ」のみで検索をかけても、この本が出てくるのは100番目あたりなので、多くの人は目にすることはないでしょう。
私の場合はリアル書店でたまたま手にとって見たのですが、とてもいい内容だったため即購入しました。本当にいい本がむくわれないような構造というのは、本を買う側にとってもむくわれないわけです。リアル書店仕入れ方針がランキング頼みになっていくにつれてますますこの傾向は強くなり、日本の出版業界は壊滅するのではないかと本気で危惧しています。


今日の動画
  ●Wes Montgomery - Round Midnight  http://www.youtube.com/watch?v=MOm17yw__6U