オーディオブック「GETTING THINGS DONE」

 米国ではほぼ定着し、日本でもブームは一巡して「知ってるひとだけ知ってる」状態ですっかり落ち着いた感のあるGTD
本家デビッド・アレン氏の書籍は、昨年ようやく読みやすい翻訳が出ましたのでさっそく読んだわけですが、翻訳者の苦労がしのばれる部分がけっこうあるわけです。
たとえば「Stuff」。単純に訳すと「物」「こと」となりますが、GTDで用いられる場合は若干ニュアンスが変わってきます。翻訳では「頭のなかで気になっているものすべて」と、GTDで言うところのStuffを的確に訳してあります。ただ、やはり冗長すぎる感は否めません。最初に定義付けだけして、「Stuff」または「スタッフ」で統一しても良かったのではないかと思います。


 一月ほど前ですが、表題のオーディオブックをiTUnes Storeにてダウンロード購入しました。オーディオブックというのは、専門のナレーターが朗読したものが普通です。しかし、「GETTING THINGS DONE」は著者のデビッド・アレン氏本人が朗読しています。非常によく通る声で、とても聞きやすいです。彼の仕事を考えればこのくらいのレベルであるのも当然と言えば当然ですが。


オーディオブックの長さは7時間9分。本当に漏れなく1冊まるごとを朗読しています。
これくらい長い場合、以前はいくつかのファイルに分割して販売されていました。しかし今回購入した「GETTING THINGS DONE」は、98.2MBの一つのファイルになっています。再生位置を示すバーには、各チャプタに縦線が入っており、いまどのあたりを聞いているかが確認できます。戻るボタンを押すと、現在聞いているチャプタの冒頭に戻り、さらに戻るボタンを押すと前のチャプタ冒頭へ戻っていきます。このへんはへたなpodcast番組と比べると、非常に使いやすいです。


私は英語がそれほど得意ではありませんが、自分の興味のある分野のオーディオブックを聞くことは、だらだらとニュースを聞き流すより身につくような気がします。
興味のあるかたはどうぞ。


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