本の整理


 知らないうちに2018年もすでに2週間経過した。しかしながら、私としては年が暮れようが明けようが、どうでもよいことなのである。年単位で時間の経過を測ることはもはや意味をなくしているからである。
 よって、年末の大掃除も当然やっておらず、年が明けて一週間以上経ってから行った。ついでに本の整理もやったのであるが、2年半ほど前の手術直前に行った本の大量処分からこれまでの間に、またもや本が大量に増殖している。ここのところはとにかく手元にある本をひたすら読んでいる段階なので、増殖も一旦停止している状況である。


 年が明けてからはブックオフの2割引セールをはしごしたりして読みたい本を少し買い増しした。しかし、ブックオフのような形態の店舗では、希少な絶版本の入手は年々困難になってきている。それと同時に、わずか数年後には(もしくは発売時点でさえ)社会的価値がなくなっているような本が売り場の一定面積を占有するようになってきている。店舗側としては利益を上げるのが最優先であるから、今売れる商品を置くのは当然のことなのでこれには文句を言えない。この傾向は小型の新刊本書店でも見られる現象である。自分にとって価値のある本が目に入らないので、それらは存在していないのと同じことになってしまうのである(量子力学の世界そのものである)。


 よって、ときどき大型書店の売り場をすべて見て歩くようにしている。とにかくすみからすみまでジャンルを問わずに背表紙を見て歩くのである。気になった本は手に取って中身も見るのでとにかく時間がかかり、体力も消耗する。年明けに京都で定期的な診察があったときにこれをやったのであるが、2日後には高熱が出て寝込んでしまったほどである。

 膨大な数の本を見ていっても、購入してみようと思ったのは10冊程度しかなかった。実際に購入したのは「アウシュヴィッツの図書係」という本で、1年半ほど前に日本で翻訳されたものである。最終的にはKindle版を購入したのであるが、紙の本を買わなかった理由は保管スペースの不足によるものである。


 これまで書評めいた内容のことはあまり書いてこなかった。今後も積極的に書いていこうとは思わないが、どうしても紹介したい本については書いていくようにしたい。ただし、内容をくどくど書くのはまだそれを読んでいない人にとって不利益なだけなので、ごく短い紹介文程度のものになるであろう。


今日の動画
  Oliver Nelson ~ Yearnin'
   https://www.youtube.com/watch?v=2ibiHLgDAEs