都市用サバイバルキットの中身

 いまから5年前に「日常生活用サバイバルキット」と題して書いたことがありますが、今回はそのサバイバルキットの写真を掲載したいと思います。



中身はほとんど変わっていません。黄色の風船がひとつ加わったことと、隙間にできるだけビニールワイヤーを詰め込んだ程度です。
今となってはテレホンカードの価値が少し下がった気がしますが、スペースをとるわけではないのでそのまま入れています。


一番上に見えるシルバーの筒は、緊急用のホイッスル兼IDコンテナです。土砂崩れや地震による建物の崩壊で生き埋めになったとき、大声で助けを求めるのは体力を大きく消耗します。また声を出せない場合もありうることです。そのような場合はホイッスルを吹くことで発見される可能性が高くなります。また、意識を失っていたり、万一死亡してしまった場合には、ホイッスル内の空洞に収納された身元と緊急連絡先を記載したID用紙によって、迅速な事後連絡をしてもらえます。


青い金属の筒は本来アウトドア用の爪楊枝入れですが、縫い針と縫い糸を収納してあります。ボタン数種類と糸通しはケースの底のほうに別途入れてあります。


真ん中の赤いのはビクトリノックスのクラシック(アーミーナイフ)。はさみ・ナイフブレード・爪やすり・爪楊枝・ピンセットがついています。サバイバルキットに入れておくナイフとしてはこれだけの機能があれば十分でしょう。


アーミーナイフの左側に見えるのは方位磁石。ただしあまり高い精度は期待できませんのでおおざっぱな方角確認にしか使えません。太陽や星の位置で確認するほうがずっと正確でしょう。


黄色いのはゴム風船をまるめたものです。水に濡れては困るものを安全に保管する用途と、靴下の内側に風船を入れ、その状態のまま風船に水を入れていくことで緊急用の水筒にすることもできます。


風船のしたにある金色の線は、真鍮製のワイヤーです。けっこう強度があるうえ加工しやすいため、何かを結びつけたり固定するのに便利。


白い物体は脱脂綿。着火用に入れているのですが、実際役にたつのかどうかはわかりません。日常生活からそこまでのサバイバル状況に陥る可能性は少ないと思いますから、別のものに置き換えることも検討したいと思います。


写真には写っていない蓋のほうには、絆創膏が4枚と、100円4枚・10円1枚があります。おそらくもっとも使用頻度が高いのが絆創膏です。


以上、実際に使われる機会はとても少ないですが、ひとたび出番となると本当に助かる品々です。面倒がらずに常時携行するため、中身は欲張らないのが選定のコツです。
その人の生活様式によって必要とされるモノも違ってきますので、じっくりと時間をかけて中身を充実させていくようにしましょう。


●参照日記 災害用サバイバルキット http://d.hatena.ne.jp/SASGSG9/20110312


今日の動画
  ●Loudness - Twenty-Five Days  http://www.youtube.com/watch?v=ynYcLzpQ8-M&feature=related