新型インフルエンザ拡大防止に関する報道について

 アメリカ合衆国での感染者数はまだ増え続けていますが、日本では今のところ拡大は確認されていないようです。マスコミの報道量も見た目に低下し、政府の対応レベルも下がりつつあり、いつもの「日本らしさ」が出てきました。
NHKのニュースでも同じ傾向なわけですが、23:50に放送されている「時論 公論」だけは適正なレベル(楽観せず、具体的な拡大防止策も繰り返し報道)を保っています。本来なら定時ニュースの時間に繰り返し放送するべき内容なのですが、おそらく感染の拡がりが確認されてからようやく適正レベルに戻るのでしょう。これでは第二波、第三波などはとても対処できそうにありません・・・。


●参照URL
  「曲突徙薪」  http://endoy.at.webry.info/200802/article_2.html

 昔、私は、コンサルタントの仕事を始めた当初、製造についてなんの知識ももたず、管理された工場と管理されていない工場を見分けられなかった。しかしすぐに、よく管理された工場は静かだということを知った。逆に、産業の叙事詩を見られるような劇的な工場は、管理されていない工場であることを知った。よく管理された工場は、退屈である。危機は予測され、対処の方法はルーティン化されている。そのため、劇的なことは何も起こらない。

 よくマネジメントされた組織は、退屈な組織である。そのような組織では、真に劇的なことは、昨日の尻ぬぐいのためのカラ騒ぎではない。それは、明日をつくるための意志決定である。

ピーター・ドラッカー 「新訳 経営者の条件(1995年版)」p57