エフェクトかけっぱなしのボーカルというのは・・・

 某古本チェーン店に行くと、いつもきまって同じような系統のBGMが流れています。ゆっくりと本を選びたいときにかなりの音量で頭の上からガンガン音楽を鳴らされるとさっさと帰りたくなったりするので、しかたなく耳栓をしていたりするわけであります。
そんなBGMで最近気になる(悪い意味で)のが、ボーカルにものすごくエフェクトをかけている曲です。なにかもう元の声というのがわかんないくらいの状態で、こういうのが好きな人にとってはいいのかもしれませんが私としては勘弁して欲しくなるのです。
部分的にエフェクトをかけたりするのは賛成なのですが、はじめから終わりまでというのはその人本来の声を生かせていないことになるのではないでしょうか? 声の質がどのようなものであれ、それはすべてその人の個性になるわけですから、変にエフェクトをかけずに歌い上げて欲しいものであります。


■ボーカルがいいと思う曲など

1.Fall Out Boy - Thnks fr th Mmrs  http://www.youtube.com/watch?v=xWHf_vYZzQ8
  Fall Out Boy - Don't You Know Who I Think I Am? http://www.youtube.com/watch?v=99As-bdjKFM
 ツボの部分にだけボーカルエフェクトをかけ、それ以外のところは本来の声できちんと歌い上げている見本だと思います。


2.System Of A Down- Chop Suey  http://www.youtube.com/watch?v=R_ZvCECF9K4&feature=related
  System of a Down - B.Y.O.B  http://www.youtube.com/watch?v=B3Az7JPZ6ZA
 このバンドのボーカルおよびバッキングボーカルは、エフェクトではなく「歌い方」のみでここまでやってしまえているところがすごいです。


3.Aqua - Turn Back Time  http://www.youtube.com/watch?v=F-ALQyVDJM4
 以前も何度か紹介しましたが、この人の声の魅力をもっとも生かせている曲だと思います。


4.Don't Explain Billie Holiday  http://www.youtube.com/watch?v=vqTtRg36nQQ
 この曲はジャズを聴くひとのなかでもかなり好き嫌いが分かれると思います。私も初めてビリー・ホリデイのボーカルを聴いたとき「ただのオンチやん」と思ったのですが、聴き込んでいくとはまるのです。ちなみにこのビリー・ホリデイが初めてオーディションを受けたときに歌ったのは「鼻歌」でした。