公共トイレの危険

 自宅のトイレというのは、柱が多い上に狭いため地震にも非常に強いと言われます。もっとも安心できる空間といってもいいでしょう。

一方で公共トイレというのは不特定多数の人々が自由に出入りできるため、利用には十分な注意と警戒が必要です。
私が公共トイレを利用するときの手順は以下の通りです。


1.トイレに入る前に周辺の様子を確認する
 これは銀行のキャッシュコーナーなどを利用するときにも行っています。付近に不審な人物がいないか。あやしい人物がいた場合、周辺の人けが少ないトイレだったら、状況によっては他のトイレを探します。


2.死角を段階的に確認しながら入っていく
 タクティカルテクニックで言うところの「pieing」を使います。死角部分を一気に確認するのではなく、少しずつ段階的に確認することで不意打ちを受けないようにするわけです。


3.小用の場合でも個室をすべて確認する
 トイレに入ったら、まずは誰も入っていない個室をすべて確認します。ドアが中途半端に開いているようなときは、全開させます。場合によってはドアの後ろに誰かが潜んでいる可能性があるからです。ドアが閉まった状態の個室がある場合、しばらく耳をすませて様子をうかがいます。あまりにも静かな場合は用を足す間もその個室を監視し続けます。


4.周辺に人の多いトイレを選ぶ
 周りに人がいると、犯罪の実行は難しくなります。犯罪に巻き込まれる前に、それをあらかじめ避けるのが防犯の鉄則です。


●参照書籍

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この本の著者は、サンディエゴ市警のSWATチームで長年教官を務めた方です。
凶悪犯罪に遭遇したときにどう対処すべきか。とっさに対処できるために、普段からどのような心構えをしておく必要があるのかが書かれています。