「世界不思議百科」コリン・ウィルソン

世界不思議百科
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　ＮＨＫの連続テレビ小説ですが、次の作品はマナカナの再登場となるようです。テレビでこの二人を見かけるたびに必ず思い出すのが、「ジム双子」。
非常にまれにテレビで取り上げられることもあるようですが、ネットではあまり詳しい情報は見あたりません。で、ちょっと書かせてもらいます。

■ジム双子
　私が初めてジム双子のことを知ったのは、コリン・ウィルソンの著作を読んだときのこと。
ウィンルソンの著作は同じネタが複数の著作に繰り返し書かれることで知られていますが、ジム双子についても同じように繰り返し書かれています。そのなかで現在入手しやすいのが「世界不思議百科」です。「世界不思議百科総集編」というのもありますが、こちらにはジム双子については書かれていませんので間違えないで下さい。

１９３９年に未婚の母から生まれた双子の兄弟ふたりが、里子に出されたところから話は始まります。
別々の家庭へ里子に出されたのですが、二人とも同じ名前「ジム」と名付けられます。
１９７９年にこの二人は再会するのですが、それまでの人生に驚くほど一致点があったのです。

　・一人目と二人目の妻のファーストネームが同じ
　・息子のミドルネームとファーストネームが同じ
　・飼っている犬の名前が同じ
　・過去の職歴と現在の職業が同じ
　・現在の体重と、過去の体重の変化が同じ
　・癖や趣味が同じ

この双子のことは米国のマスコミに取り上げられ、広く報道されたようです。その報道を見ていた心理学者が、ジム双子以外で、出生直後に離ればなれになってしまった双子のケースを集め始めました。
するとジム双子に劣らないほどの偶然の一致が見られたのです。

驚くほどの一致を示すのは主に「一卵性双生児（モノザイゴティック）」であり、「二卵性双生児（ダイザイゴティック）」の場合はそれほどでもないようです。

これらの例を見ると、人間の人生というのは遺伝子レベルや出生の日時・状況によって、かなりの部分がすでに決められているのではないかとさえ思えてきます。

単独で生まれてきたひとも、すでに完成されたシナリオ通りに人生が進んでいるだけなのかもしれません。一卵性双生児の驚くべき一致は、それを示す一端と言えないでしょうか。