箕面山−開成皇子墓−勝尾寺

●参照URL 箕面地形図
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?id=52352305
 明日は仕事なので、今日は日帰り山行となりました。早い時間に起床して滋賀県の比良まで行く予定でしたが寝坊・・・。トレーニングを兼ねた山行ですので、アクセス時間を節約するために箕面へ行きました。
 箕面駅からそのまま北へのびる遊歩道を歩き出します。歩き出してしばらくしたところにある分岐で、野口英世像へと続く左側の登山道に入りました。箕面の滝へ行く人は、そのほとんどが右側の川沿いの道を歩いていきます。一方、左側へ入ると、そこは本格的な登山道。登山靴を履いていないときつい上に危険です。
今回のルートは途中でわき水が出ているところが2カ所あります。アップダウンを繰り返しながらようやく野口英世像に到着。そこからさらに登っていこうとしましたが、道が土砂崩れのため通行不可になっていました。
いったん川沿いの遊歩道に降りて滝に向かい、今度は三国峠へ向かう分岐を左に入ります。このルートも完全な登山道で、けっこう石がごろごろしているため、落石を発生させないように慎重に登ります。尾根歩きになり、しばらく歩いていると、「サルを自然に返す実験中につき通行禁止」の看板が出てきます。人間の道楽よりも自然が優先するのは当然ですので、遊歩道に引き返して滝に向かいました。
その後はほとんどいつものルート。箕面自然教室付近の、東海自然歩道と自然研究路の分岐では、左側の東海自然歩道に入りました。こちらのルートは自然研究路と比べると、けっこうきつめです。昔、役行者が修行したと伝えられるように、山岳信仰と深く関係のある岩がむき出しのところが結構あるのです。
秋口ということもあって、他のハイカーや登山者の人とすれ違ったり、追い抜かれたりします。開成皇子墓を通過してしばらく東へ歩いたところにある岩がむき出しになった見晴らしのいいところで昼食をとることにしました。日向は少し暑いので、日陰にある岩に座り、クッカーとストーブを出します。お湯を沸かしている間に写真を撮ったり、双眼鏡で眼下に広がる大阪の風景を楽しみます。今日はけっこう霞がかっており、あまり遠くまでは見渡せません。
お湯が沸いたので、アルファ米の白米タイプにお湯を入れて、しばしできあがりを待つことに。じっとしていると体が冷えてきたため、ウィンドブレーカーをはおります。
アルファ米ができあがる数分前に、レトルトのカレーを温め始め、できあがりと同時にアルファ米にカレーをかけていただきました。周辺で休憩していた方々の中には、こんな山の上でカレーのにおいをかがされ、不快に思われた人もいたことでしょう。
食後はもう一休みしてから装備を片付け、さらに東に向かいます。次の分岐はまっすぐが東海自然歩道北摂霊園へ続く)、左がどこへ行くかしらない道、右が勝尾寺へ降りる道です。しかし、左と右の道には、黄色いテープがかけられており、林業関係者以外は進入禁止との張り紙があります。「ふーん」と思い、そのまま黄色いテープをくぐって右側のルートを降りていきました。
勝尾寺に到着。そのまま境内を通過し、南に面した出口(食堂や土産物売り場がある)から出て行きました。そこから非常に長い石段を延々と登り、外院尾根へ向かう分岐へ向かいます。ちょうどその分岐にさしかかったとき、中年の男性ハイカーがおり、「こっちへ行くとどこへ出るんですか」と外院へのルートを指し示しました。「外院へいけますよ」と答えると、その方はけっこうなペースでそっちへ向かいました。こっちはマイペースで歩いていると、かなり先をあるいているその人が、熊鈴を取り出したようです。そしてその熊鈴が今まで聞いたこともないようなでかい音で「ガラン、ガラン」と鳴っており、かなり遠くからでもはっきり聞こえます。今の季節で怖いのはスズメバチですので、むしろ「音無・足音なし」で歩くようにするべきだと思いますが(しかも箕面だし)
その人は別のルートだったため「やれやれ」と思いながらいつもの谷山尾根を快適に下山しました。
 これから晩秋にかけて、スズメバチに対する警戒が必要になります。対策としては、とにかく刺激しないこと。地中にも巣を作ることがあるので、数人の登山者が巣の近くを通過するだけで、集団でおそってくることもあります。
通常は警戒をするための見張りが1匹だけ飛んでいることが多いですので、「ブーン」という警告音を聞いたらまずはその場に停止して動かないこと。警告音が消えればゆっくりと歩いてその場から離れることです。多人数で登山をするひとだけでなく、単独で歩いている人も十分気をつけるようにしましょう。
■今日の写真

勝尾寺山門南にある長い石段をえんえんと登り、その後尾根道をしばらく歩いたところにある看板。初めてこの看板を見たときには「誰がこんなところをバイクで走るねん」と、看板そのものが置き場所を間違っていると思いましたが、その後あの競技の存在を知って納得しました。その方面の方々、気をつけるようにしましょう。