日本版改良藤田スケール(JEFスケール)


 台風が日本に接近している場合、台風そのものからけっこう離れている場所でも竜巻が発生することがある。昨日は愛知県、今日は長崎県・福岡県で竜巻によると見られる被害が発生した。

 5年ほど前から日本での竜巻対策の遅れを指摘してきたが、現在でも対策はほとんど進んでいない状況と言える。そのようななかで進展があったと言えば、1年半ほど前から運用されはじめた「日本版改良藤田スケール」だ。しかし、これはあくまで竜巻被害が発生したのちに、被害状況などから竜巻そのものの強さを評定するものである。今後は竜巻の発生を予測し、それを警報という形で一般市民に通知するシステムを構築する必要があるだろう。


 今日九州北部で(竜巻とみられる)突風被害が発生したときの雨雲レーダーを見たところ、長崎県平戸市・福岡県博多区で同じ雨雲が原因となっていたようだ。解像度が低いため断定できないが、フックエコーらしき形状の強い雨雲がいずれの場所でも見られる(1時間かかって長崎県から福岡県へ移動している)。


●参照URL
  日本版改良藤田スケール(JEFスケール)
   http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/tornado1-2-2.html

  竜巻等の突風データベース
   http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/tornado/index.html

  2013/09/02 14:00 埼玉県さいたま市で発生した竜巻
   http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/tornado/2013090201/doppler.html


今日の動画
  TORNADO EF5 - EF5 multiple-vortex tornado Deadliest Oklahoma Arkansas Witness Joplin Tornado
   https://www.youtube.com/watch?v=6h8043y-PwI