平成28年熊本地震


 あらためて直下型地震のおそろしさを知らされた。発生したときには録画した映画を見ていたのであるが、常時ポケットに入れているスマホが鳴動したので即座に取り出して画面を見た。このときのアラーム音が「強震モニタ」によるものだったため、何よりも優先して画面を確認したのである。
 ちなみにスマホを常時ポケットに入れている理由は、突然発生する地震に備えているのである。入浴と睡眠のときを除いて、上着以外の着衣についているポケットに重要な装備を入れておくべきである(軍事用語としては上着を除いた着衣のポケットやベルトポーチなどをファーストラインと呼び、絶対に必要な装備を優先して収納しておく)。
 優先順序としてスマホ(携帯電話)は最重要と考えるべきなので、これは必ずポケットに入れておく。フラッシュライト(懐中電灯)も外出時にはファーストラインへ装着すべきであるが、自宅にいる場合には邪魔になるため省いている。自室の本棚には3本のフラッシュライトと作業用LEDライトがマグネットで取り付けてあるし、化学反応で光るライトスティックも要所要所に準備してあるからだ。フラッシュライトは複数を各部屋や玄関などに設置しておくべきである。


●参照URL
  新強震モニタ
   http://www.kmoni.bosai.go.jp/new/


 話を戻すと、「強震モニタ」を見た瞬間、九州の真ん中あたりで大きな地震が発生したことがわかった。大きな揺れの場合にはP波とS波(プライマリ波とセカンダリ波)の広がりも画面に表示されるため、滋賀県にS波が到達するまで時間があると判断。テレビとネットを確認するが、まだ情報は上がってきていなかった。
 強震モニタの震度表示を見ていると震度5レベルだったものが6弱、6強と更新されていく。これはたいへんだと思った頃にテレビにも速報が流れ始めた。
 滋賀県までは揺れが到達しなかったため、情報収集に入った。このときはまず、NHKのテレビを録画開始することから始める。リアルタイムでの状況変化を記録するにはこれが最も重要だからだ。地震発生直後から翌朝8時までぶっ通しで録画を行った。
 次にラジオでも情報を集める。テレビとラジオではテレビの方がいいと思われがちであるが、災害のときにはラジオのほうが必要な情報が多いのである。


 今回の地震は典型的な直下型地震で、震源近くではキラーパルスに襲われた模様である。活断層は日本中どこにでもあるし、いつ動くかの予測も困難であるためなかなか対策も立てにくい。耐震補強をした上で、家具の配置や固定などを行っていく必要があるだろう。なにより、今地震が発生したらどの位置が最も安全であるかを常に考えておくべきだ。同じ部屋の中でもより危険な場所とより安全な場所(机の下など)があるからである。