藤井聡太四段 連勝記録更新
終盤あたりから囲碁将棋チャンネルの放送と、AbemaTVのネット中継を同時に見ていた。囲碁将棋チャンネルの解説はいつも通りだったが、AbemaTVは将棋をあまり知らない人にも伝わるようにとの指示が出ていたのか、とても丁寧な解説となっていた。
終局後に報道陣が入室してきたが、床が抜けるのではないかと心配になるくらいの人数であった。あまりにも人が多いため、一部で「押した」「押してない」の小競り合いまで発生。仕事なのは分かるが、普段将棋には見向きもしていないマスコミがせっかくの記録達成に水を差すような振る舞いをするのはたいへん不快に思ったのである。
どこまで記録を更新するのかまったくわからなくなってきた。将棋の歴史に残るような偉業をリアルタイムで見ることができるのはありがたいことである。
7月2日の佐々木勇気五段との対局解説は、ぜひ藤井猛九段でお願いしたい。
棋史に名を残すのは難しいものである。
そんななかで、死んでから十年あまり経って、大山将棋は将棋の先端技術の一つとして蘇った。奇跡的なことといわねばならない。
大山将棋の復活は数年前から、様々な兆候によってあらわれていた。しかし、今言ったように、古い将棋が見直されることはあり得ないとの先入観があるから、ほとんどの棋士は大山の作った棋譜を見向きもしないでいた。
ただ一人、さして騒がれてもいなかった藤井猛という若者が、大山の実戦譜の数百局を秘かに勉強していた。そうして大山流の振り飛車のノウハウを手の内に入れ、一挙に才能を開花させ、竜王戦であれよあれよの間に挑戦者になり、さらに谷川竜王を四連勝で破り、棋界の最高位に登りつめた。
大山将棋に目をつけたところが、才能の一部でもあるのだが、藤井が谷川に圧勝するのを立会人として見ていた米長は、冗談とも本気ともつかず「嫌なものが生き返ったような気がする」と言ったそうである。
■今日の動画
【将棋】対局前の森内九段イジる藤井猛九段ww
https://www.youtube.com/watch?v=L-fCqO-Gf7Q