病院での騒音対策


 日中の外来病棟はともかく、入院患者だけがいる入院病棟はさぞかし静かであろうと自分が入院するまで勘違いをしていた。1回目の入院の時に入院病棟の状況をつかめたので2回目の今回はより騒音対策を強化した。


 とはいってもイヤープラグ式の耳栓に加えたものはイヤーマフのみ。耳栓の場合は騒音が発生してから装着するまでにけっこう手間がかかる。指先で小さく圧縮して耳に差し込み、それが耳の中でふくらんで防音効果を発揮するまでに40秒から50秒はかかる。一方、イヤーマフの場合は4秒から5秒程度だ。
 イヤーマフはもともと騒音レベルの高い工事現場や工場などで使うために作られたのであるが、音に敏感な自閉症の人にとっても重要なアイテムになっている。難点は通常の睡眠の際には事実上使えないところ。短時間の仮眠の時などは寝返りをうつこともないので効果的に使えるが、横向きに寝る習慣のある人にとってはきちんと寝ようとするときにはとても使えない。就寝時にイヤープラグ式の耳栓で効果が望めないような場合は、インナー式ヘッドホンにホワイトノイズを流すなどして対応するのが防音の限界だろう。


 病室がうるさくなるかどうかは同じ部屋にいる患者さんがどういう人かに大きく左右される。あらゆる動作で気を遣わない人はその付き添い人や見舞客もうるさい。本来病室内では見舞客と大きな声で話すのはNGであってもおかまいなしなのである。
 また看護師の中にもほかの患者のことに気を遣うことなく自分の担当患者と大きな声で話すひともいる。夜中や起床時間前でもおかまいなしだったりするのでたいへん困るのである。もちろん具合の悪い患者さんへの対処は絶対必要なことなので、こちら側で対策できることはやらねばならない。いったん入院してしまうとアイテムの入手が困難な場合も多いので事前準備と装備リストの作成は怠らないようにしたいところだ。


今日の動画
  2015年 全日本ラリー選手権 第3戦 若狭
   https://www.youtube.com/watch?v=_PZXD00a7n8