BS世界のドキュメンタリー 「ハドソン川 奇跡の着水〜不時着ジェット機からの救出劇」

https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2009007104SC000/index.html


 今年の1月に発生した事故のドキュメンタリーがようやくきました。機長の操縦技術もさることながら、管制官と近くを飛んでいたヘリコプターによる事故機が不時着するまでの追跡(不時着場所を正確に特定するため)。不時着後の迅速な救助など(近くにいたフェリーなどがぞくぞく集結)。このような事故が発生したときには、本来関連性のない個人などが一時的に組織化されてことに当たる現象が見られます。


■自転車のおばさん転倒
 もう10年以上前のことになりますが、まだ大阪にいたころの話です。夕方にコンビニでパンと飲み物を買い、自転車にまたがろうとしていたときでした。7メートルほど向こうで、自転車に乗っていたおばさんが突然自転車ごと横倒しに倒れ込みました。近くにいた女性がおばさんのところに駆け寄り、続いて私もおばさんのところへ向かいました。おばさんは苦しそうにうなるだけで状況がつかめません。なんらかの異常があって転倒したのか、転倒した結果体に異常を来しているのか、どちらなのかもわからない状態。
これは救急車を呼ぶしかないと判断して、私がコンビニの外にある公衆電話で119番通報しました。通報が終わっておばさんの方を見ると、さらに3,4人がおばさんのまわりに集まり、それぞれ自分のできることをしようとしています。自転車を起こす人。自分の着ているジャケットを小さく畳んで、横たわっているおばさんの頭の下に差し入れるライダーの男性。
消防からの連絡が入る可能性があるため、私は公衆電話の近くで救急車が来ると思われる方向を見ていました。するとその方向から大阪府警の「スカイブルー隊」(白バイのできそこないみたいなの)の青いオートバイ2台が走ってきました。しかし彼らは倒れているおばさんやその周りに心配そうにたたずむ人たちにはまったく気づくことなく走り去っていったのです(その目は節穴か!

 ようやく救急車のサイレンが聞こえ、向こうのほうにその姿が見えました。私は救急車に向かって大きく手を振り、倒れているおばさんを指さしました。あとは救急隊におまかせすることになりますが、最初におばさんが倒れたときの状況を救急隊に聞かれたため、先の女性とともに状況を説明。説明が終わって自分の自転車に戻ったところ、パンと飲み物が入っているコンビニの袋が無くなっているではありませんか。ふと救急車を見ると、この騒動に途中参加していたおばあちゃんが、その袋を救急隊に渡そうとしています。どうやら転倒したおばさんのものだと勘違いした模様。あやうく私の晩ご飯が救急搬送されるところでした。おばあちゃんとしては「自分もなにかやらないと」とがんばったのでしょうから、これはこれでよい傾向かなと思った次第です。
 おばさんが救急車に運び込まれたあとは、自然発生していた救助チームはお互いに会釈を交わして解散したのでありました。


●参照URL
スカイブルー隊  http://www.police.pref.osaka.jp/01sogo/koho/kids/norimono/03aobai_1.html
●おまけ動画
【MAD特撮】 西部警察 はたらくくるま  http://www.youtube.com/watch?v=NLoYYh_umYg