年配者向けの非常用懐中電灯を考える

 実家に帰省した際、防犯・防災用品のチェックを行いました。
単1電池4本を使用する、昔ながらの懐中電灯(持ち手のついたタイプ)の電池が切れておりました。新品の電池を入れてもあまり明るいとは言えない状態。
そこで新しい懐中電灯を置いてもらうことにしました。


■条件

1.電球タイプ
 これはLEDタイプ以外の選択はありません。停電などの場合、遠くを照らすことよりも、近くを長時間照らし続けることが優先されるからです。
そのため、電球切れの可能性がきわめて低く、かつバッテリーの保ちがいいLEDを選ぶことになります。


2.バッテリー
 単三電池が理想でしょう。最近は単三タイプのリチウム電池が発売されていますので、これを5セット(単三2本を使用するライトなら10本)用意しておけば、明かりに関して向こう10年は何も心配することはありません。


3.操作性
 複雑なスイッチ操作が必要なものは、お年寄りにとっては扱いづらいものがあります。
スイッチが押しボタンタイプのものは、それを押せば点灯するであろうことを、見た瞬間にアフォードしてくれます。
一方ミニマグライトのように、ヘッド部分を回転させることで点灯・消灯を行うタイプは、事前に点灯方法を学習しておく必要があります。ただし、一度学習しておけばこのタイプのライトの扱いは忘れることはないでしょう。あと、構造が単純であるためスイッチ部分の故障などはほぼ発生しないと思われます。


ミニマグライト2AA 3W LED

 上記条件を考慮した結果、これに決定しました。私の手持ちのものを用意したため、色はブラックとなってしまいましたが、災害用としては本体色を明るい色にすべきです。できれば部屋の中には無い色が理想です。

 LEDタイプのミニマグライトの問題点は、通常のミニマグライトについていた、キーホルダー用のホールが無いことです。暗闇のなかでライト本体を発見するために、キーホルダーホールに「トリチウムキーホルダー」を付けておくことが理想ですが、現在このキーホルダーは入手が困難です。代替手段としては、蓄光式の蛍光テープを巻いておくことくらいでしょうか。


 ノーマルミニマグライトと同じく、LEDタイプもヘッド部分を外してテーブルに置き、そこに本体のおしり部分を差し込めば、長時間点灯する「ろうそく」として使用できます(キャンドルモード)
また、乳白色のポリプロピレン製ボトル容器をヘッド部分に差し込むようにすると、周囲を一様に照らすことのできる蛍光灯のように使うこともできます。


災害の時に使用するライトとしては、明るさを追求するのではなく、明るさはセーブしてもバッテリーを長時間保たせる方向で考えるべきです。
また、お年寄りや子供が使うことを考えると、激しく明滅を繰り返すようなモードを搭載したライトは避ける必要があります(発作を誘発する危険があるため)


直下型地震や海溝型大規模地震のみならず、これからは台風などにも備える必要が出てきますので、ぜひ基本中の基本である「明かり」に関しては早めに準備をしておきましょう。

●参照URL イカリヤ  http://www.ikariya.com/index2.cgi?81
 楽天のショップはどこもかしこも高すぎなので、購入はイカリヤをおすすめします。