災害用サバイバルキット


■常時携行しなければ意味なし
 大原則は常時携行になります。そのためにもサバイバルキットはできるだけ小さくなるようにしなければなりません。他のアイテムで代用がきくものや、調達可能なものは除くようにします。


1.ミネラルウォーター(350ml または 500mlのペットボトル)
 電車や徒歩での移動がメインの方は350mlが限界です。水は最も重量のあるアイテムですが、容量を欲張ると結局は持ち歩かなくなります。


2.補修テープ
 水のペットボトルに3m分を巻き付けておきます。これはペットボトルの補強を兼ねます。
アルミを使ったダクトテープよりもポリエチレン素材の補修テープの方が扱いやすいです。


3.方位磁石
 オリエンテーリング用で、ルーペがついたもの。


4.震災時帰宅支援マップ
 大都市圏で働いている方は、自分に必要なページのみを切り離してホチキス止めしておきます。


5.筆記具
 小型防水ノートの用紙を5枚程度。短い鉛筆。あくまでサバイバルキット内に納めるためのものですので、容量を可能な限り小さくしておきます。


6.ツールナイフ
 プライヤーがついたレザーマンスクォートP4(キーチェーンサイズ)が理想です。ノーマルサイズは別個に持ってもいいですが、ナイフブレードの無いタイプでないと日常的に持ち歩くのに問題があります。
 車に乗る人はビクトリノックスのレスキューツールをグローブボックス内に常備してもいいでしょう。


7.LEDライト
 最大照度は100ルーメンで十分です。照度は調整できるものがいいでしょう。単三電池タイプが理想です。おすすめはFENIX製。
電池はリチウム単三電池を本体に入れておき、予備は同じくリチウム単三電池2本を防水ビニール袋に入れておきます。
リチウム電池はアルカリ電池などよりかなり軽量で、液漏れもせず、自然放電もほとんどせずに長時間使えますから災害用の乾電池としては理想なのです。


8.使い捨てライター
 オイルライターは防災用としては役に立ちません。いざというときにはオイル切れになっています。


9.エマージェンシーブランケット
 アルミを蒸着させたもの。保温のみならず、夏場は直射日光を避けるのにも有用です。裂けやすいので、裂け目ができたらすぐに前記の補修テープで補強するようにします。


10.あめ玉
 ビー玉くらいの大きさのものが最低4個。


11.高カロリーのエネルギーバー
 熱で溶けにくいタイプのもの。最低1本。


12.耳栓
 イヤーウィスパーのような柔らかいもの。避難所などで仮眠を取るような場合に使用します。


13.携帯ポンチョ


14.パラシュートコード
 理想は10メートル以上ですが、5メートルでも十分です。収納スペースにあわせて判断して下さい。靴紐代わりにも使えます。


上記のうち防水が必要なものは食材用のケースに収納し、フタの隙間をテープでしっかり止めておきます。残りのアイテムと食材用ケースをさらに大きなポーチに収納。このポーチはベルトに装着できるものかウエストポーチが理想。


上記はカバンの中に入れておくなどして常時持ち歩くものです。都市用サバイバルキットはポケットなどに入れて常時持ち歩きます。

●参照日記 都市用サバイバルキットの中身  http://d.hatena.ne.jp/SASGSG9/20090730


 住んでいる地域や季節によって必要なものを付け加えます。気温が高い季節であれば水分はもっとたくさん必要になります。あめ玉の種類も塩分を含んだものにすべきです。
もっとも避けるべきなのはアイテムを多くしすぎること。サバイバルキットが本当に役にたつのは、数年から数十年に1回程度です。その間常に持ち歩き続けるためには、必要なものを厳選する必要があります。


勤め先のロッカーや自家用車、自宅などに装備すべきものはまた別途書きたいと思います。