なぜ飲酒運転がいけないのか

 連日のように報道される飲酒運転のニュース。先日福岡で発生した事故がきっかけで、ようやくマスコミによる啓蒙や行政の動きも出てきたようです。
しかし、「飲酒運転がなぜいけないのか」という最も根本的な部分がほとんど説明されていない気がします。私個人としては飲酒運転をするような人間は例外なく全員死んで欲しいのですが、そう考えるようになったのも以下の文章を十数年前に読んでからです。とても的確に飲酒運転がいけない理由を説明していると思います。

「事故そのものは過失であっても、酒を飲んで運転したことは明らかに故意でありますから、飲酒による人身事故に不起訴はありえません。つまり法的には、酔った勢いで鋼鉄のかたまりを振り上げ、任意の通行人をぶん殴った、と解釈されるわけです。」 (浅田次郎著 初等ヤクザの犯罪学教室 より引用)

 さて、飲酒運転に対する罰則が厳しくなると、「故意」に飲酒運転をしている人間が人をはねたりした場合、そのまま逃走しようとする確率が上がります。間違いなく絶対確実に上がります。中にはとどめを刺そうとする者まで出てくるでしょう。これはけっして大げさなことを言っているわけではありません。交通弱者にとっては、飲酒運転者は以前にも増して危険な存在になったと言っていいでしょう。みなさんも十分警戒してください。