瀬川晶司五段 順位戦1局目敗れる


 たいへんな熱戦であった。AbemaTVの生中継を10時の対局開始から23時前の終局までほぼ全部リアルタイムで見ていたのであるが、二転三転する局面にハラハラしどおしだった。
 順位戦は持ち時間が長いため、一方が長考に沈むと退屈しがちなのであるが、解説者の一人が藤井猛九段だったのでたいへん面白く(笑えるという意味)見ることができたのである。


 序盤は瀬川五段が少し有利な展開となったが、中盤から藤井四段が逆転し、そのまま押し切るかと思っていた。しかしその後藤井四段が見落としていた桂跳ねを瀬川五段が指したことで再び瀬川五段がやや優勢となり、大盤解説でもこれは瀬川五段の勝ちになるのではという見解となった。しかし桂打ちの場所を二択から選ぶ場面で、はっきり負けになる方を秒読みに追われた瀬川五段が指してしまいあえなく投了となってしまったのである。

 これで藤井聡太四段の連勝は26となった。そのほとんどを危なげなく勝ってきたのであるが、今回の対局は負ける可能性のあった数少ないものであったと言えるかもしれない。なんといっても深夜までおよぶ長時間の対局はこれが初めてであろうし、藤井四段にとっても順位戦は1局の重みがきわめて大きなものであるためたいへん疲れただろうと思う。調子を崩さないようがんばって欲しい。


今日の動画
  【将棋】藤井てんてー 藤井聡太四段を語る
   https://www.youtube.com/watch?v=JEPC4mmiVzE