レッサー・ユリィとシド・ミード

 欠かさず視聴しているYouTubeチャンネルのひとつに、山田五郎氏の「オトナの教養講座」がある。
先週金曜日にアップされた以下の動画も面白かった。

 

【レッサー・ユリィ】なぜ日本で!?突如話題になった無名画家【人気の秘密】 - YouTube

 

 

 詳しくは動画を見ていただきたいが、この画家の絵を見て思ったことを書いていきたい。

 動画に出ている夜景の絵をみてまっさきに思い浮かんだのが、シド・ミードによるブレードランナーのイラストだった。監督のリドリー・スコットは、シド・ミードに対して車両の絵だけを頼んだのだが、街のネオン看板や情景まで含めて仕上げてきた。車両だけを描くことはできないというのが理由だったらしい。
 スコットはこのイラストのイメージをほぼそのまま映画に使用している。また、その後の米国映画界では、夜の情景を撮影するときには路面を濡らして光が反射するようにすることが定番となった。夜景だけでなく、昼間の情景でも路面を濡らすことでフォトジェニックな表現を行うことも多い。
 最近の例としては、映画「テネット」の空港でのシーンがある。また、日中のシーンとしては映画「ザ・バンク 堕ちた巨像」の冒頭シーンが挙げられるだろう。

 画家のレッサー・ユリィは、夜景・日中いずれも路面が濡れている条件での情景を描いている。それらの絵がどのように評価されていたかは山田五郎氏の動画を見てもらいたい。

●参照URL
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000041706.html