台風21号
これまで私が経験した台風としては、風の強さは最強であった。2日前から自宅の台風対策は終えてあり、各種ライトの用意やバッテリの充電なども完了しておいた。ヘルメットや雨合羽、ゴーグルやライフジャケットもすぐ使えるようにしておき、強風や竜巻によって自宅の屋根がいきなり吹き飛ぶなどの事態にも備えた。
投票は数日前に期日前投票によって終わらせてあったため、台風上陸の当日は自宅でおとなしくじっとしておくだけの状況だったのである。
いつもであればNHKなどは台風情報をぶっ通しで放送するところであったはずだが、今回はほぼ選挙一色といった報道姿勢であった。
肝心の台風情報は、画面の枠部分に文字情報は流していたが、各地方の災害現場に赴いているはずの取材班による映像などはごくわずかな時間にしか流されなかった。
民放局であればそのような報道でも許されるが、NHKがこのようなことをしているのは絶対に容認できない。頼みの綱であるラジオでさえ選挙速報メインとなっていたのには絶望するしかなかった。
しかたなくネットで河川水位情報などを随時調べ、水位の上昇率からおおざっぱに避難準備情報や避難勧告が出るであろう時刻を推測。1時間程度の誤差はあったが、概ね予測通りに順次自治体から避難勧告などが流れた。しかも、もっとも風雨が激しくなった夜中にである。
とはいってももともと指定された避難所に避難するつもりはなかった。自治体の避難計画そのものがそもそも破綻していると普段から考えていたからである。なにしろ氾濫するとされる河川に向けての避難、もしくはより標高の低い地域へ避難しろというバカげた避難計画なのだ。
避難勧告は7時間にわたり発令されたが、結果的に自宅周辺で実害は発生しなかった(これは偶然実害がなかったにすぎない)。すぐちかくに土砂災害をもたらすような山や斜面があるなどの条件がなければ、自宅にとどまるという選択もありであろう。災害の種類や様々な条件なども考慮して、普段から避難方針や手段を十分検討しておくことが最も必要なことである。じっさい、自主的に避難してきた市民には食料や飲料も出さない自治体さえあるのだから、行政はとてもあてにできないのである(マスコミもしかり)。
<災害用リンク>
【LIVE】 最新天気・地震情報 ウェザーニュース SOLiVE24
https://www.youtube.com/watch?v=kfTq_A9nBM0
気象庁 洪水警報の危険度分布
http://www.jma.go.jp/jp/suigaimesh/flood.html
国土交通省ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/
デジタル台風:リアルタイム雨雲レーダー(気象レーダー)画像(Google Maps/グーグルマップ版)
http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/radar/google-maps/
earth :: an animated map of global wind, weather, and ocean conditions
https://earth.nullschool.net/jp/#current/wind/surface/level/orthographic=-212.28,32.40,1024