インナーヘッドホンのエージング


 2年前に購入したインナーヘッドホンの「X10 KLRFXA0111」であるが、現在も特に問題なく使用できている。音にもまったく不満はない。しかし、その軽量さと引き換えにケーブルがたいへん細いのが以前から不安材料であった。これまでに数回、耳に装着した状態でケーブルを何かに引っかけてしまうことがあった。幸運にもケーブルの断線などは発生していないが、状況によっては一瞬で断線が起こる可能性がある。同じものを予備として購入することも考えたが、同じ不安を感じながら使うことになるのは間違いないため、ケーブルの強化を図った後継機「X12i KLKX12I111」を購入したのである。


 値段はX10の2倍になるが、ボリュームコントロールがついた上に、ケーブルも耐久性が高くなっている。また、X10と比べるとケーブルが異物に触れたときに耳に伝わるノイズも非常に小さく押さえられている。


 商品を開封するときに感じたのが、異常なまでの過剰梱包であった。まるでからくり箱のように面倒で煩雑な作業が必要となる。実際に使い始める前にケーブルを断線させてしまう可能性まで感じた。
 取り出しが無事終わってからまずはイヤーピースを交換。もともと装着されているものから付属の一回り大きなサイズにする。その後X10との比較テストをするが、最初はいまひとつといったところである。やはりエージングが必要かということで、以下のサイトにてまずは1時間のエージングを実行。


●参照URL

  http://www.chord-m.com/ja/


 上記ページを開いて右上の二重丸アイコンにカーソルを合わせる。アイコンが「run in」という表示になるのでそのままクリックするとエージングのメニューが表示される。表示に従ってイヤホンをPCのイヤホンジャックに差し込む。デバイスの音量は100%にするよう記載されているが、念のため小さめの音量でまずはテストをする。いろいろな周波数の音が発生して、テルミンのような音が鳴る。音量に問題がなければそのまま完了するまで放置しておけばOK。
 上記サイトでのエージングが終われば、あとは自分が普段使っているデバイスで普段通り音楽を演奏させればいい。この場合実際に聴く必要はない。


 まだエージングは50時間程度しか終わっていないが、200時間から300時間かければ完了するだろう。


今日の動画
  Billie Holiday - Solitude
   https://www.youtube.com/watch?v=8eLl84iMsrQ