備蓄食料のレベル分け


 数日前にテレビを見ていたら、災害用の備蓄食料について特集をしていました。ある一家では大量に食料を買いためたものの、その半分以上が賞味期限切れという状態に。あれもこれもと無計画に買っていると間違いなく同じような事態になります。


 まず必要なのが保存期間のレベル分け。中には25年保存可能な製品もありますが、日本のような高温多湿の環境ではもっと短い期間しか品質を保てないと考えるべき。10年くらいで入れ替えるほうがいいでしょう。10年保存可能なものなら7年、5年可能なものなら3,4年というように、期限ぎりぎりではなく早めに入れ替えるようにします。
入れ替え期間は食事の一部が非常食になるわけですが、これは実際の災害へのシミュレーションとして非常に役立ちます。調理に必要な道具や水・お湯の必要性、味の濃さや飲み込みやすさなどは実際に消費しなければ分からないからです。


 日常の食事で消費している食材を多めに買っておくというのは食料備蓄の王道ではありますが、調理に多くの水を必要としたり、熱源が無ければお手上げというのが米やパスタ類などの主食です。
先のテレビ番組でもおすすめの備蓄食としてパスタ(スパゲティ)が出てきましたが、これには結構多くの水と、長時間の加熱が必要。このいずれかが欠けるだけで食べることができなくなります。
そのため少なくとも3日分はそのまま食べられる缶詰のパンを準備しておき、調理不能な場合はこれを消費するようにします。調理可能な状況であれば米やパスタを消費すればいいわけです。


1.そのまま食べられる
2.水で戻すと食べられる
3.お湯で戻すと食べられる
4.水を使って一定時間加熱すると食べられる


以上のどれにその食材が該当するのかを考えて備蓄するようにしましょう。



今日の動画
  Bill Evans-My Foolish Heart
   http://goo.gl/qmk8v