静岡沖地震 崩れた本により死者1名

 今回の震度を考えると、実に不幸な結果といえます。
普段たくさんの本を扱っている人は分かると思いますが、紙というのはとても重いものです。かなりの冊数がまとまって崩れ落ちてくれば、それだけでかなりのダメージを受けます。状況によっては崩れてきた本のため身動きができなくなることも十分考えられます。


 阪神淡路大震災のとき、当時住んでいた大阪府では震度5でした(このときはまだ弱・強の分類はなかった)。
縦揺れのあとに大きな横揺れが襲ったわけですが、マンションの部屋に置いてあった本棚すべてが横揺れの方向と平行だったため落下した本は数冊ですんだのです。もし揺れが本棚と垂直方向だったとしたら、大量の本が落下して大きなダメージを負っていたでしょう。


 現在住んでいる部屋には本棚が4本ありますが、すべて同じ方向にしてあります。壁際の2本は底部を壁から10cmくらい離し、手前の足に鉄板入りのゴムをかましてあります。これにより本棚全体が壁によりかかるような状態になり、本棚そのものの転倒を防止できます。残り2本は背中合わせにひっつけて固定することで、物理的に転倒しづらくしてあります。仮に転倒してもその位置に私がいる可能性はきわめて低いので、けがをする確率も低くなります。


 静岡で亡くなられた方も、もし季節が冬で分厚い掛け布団をかぶって寝ていたとしたら、それがクッションになって亡くならずにすんだのかもしれません。ご冥福をお祈りします。


今日の動画
  ●Sick Puppies - MY WORLD  http://www.youtube.com/watch?v=26quCpQbsCg