自転車での移動時にツエルトを携行

 夏は、たとえよく晴れていても夕立に遭遇することがしばしばあります。それに備えて必ず雨カッパとザックカバーは常時携行しているわけですが、場合によってはツエルト(簡易テント)を持って行くことがあります。
時間に縛られて自転車で移動する場合などは、予定通りに目的地へ到着する必要があるため、雨が降り出せばすぐさま雨装備にして移動を続けます。
一方、時間に十分余裕がある移動のときには、カッパを着るよりもツエルトを使って雨をしのぐほうが面倒がないうえ楽しいです。


私が使っているツエルトは「アライテント スーパーライト・ツェルト1」なのですが、以前は山に入ってちょくちょくフォーカストビバーク(あらかじめ予定されたビバーク)で使っていました。また、山歩きの途中で雨が降り始めたりすると、レインウェアを着て歩き続けるよりはその場でツエルトを張って天候の回復を待つことのほうが多かったりします(それくらい余裕のある山行しかしない)。
寒い季節はすっぽり頭からかぶっているだけでけっこう保温効果もありますし、夏場は強い日差しを遮るタープ代わりにもなったりします。いざとなればそのまま野宿も可能な能力を持っているわけですから、一時的な天候不良など楽にしのげるわけです。
ツエルトの能力を最大限に発揮するには、10mくらいの細引き(細いロープ)と小型のカラビナ4枚ほどがあれば完璧です。
ツエルトを持っているというだけで、徒歩や自転車での長距離の移動における悪天候への不安というのがかなり軽減されます。キャンプ好きの人も、快適なテントだけでなく、不便はあっても設営に自由度のあるツエルトでのキャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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■あるビバークにて
 大阪のとある山の中でフォーカストビバークをしたときのことです。金曜日に仕事が終わり帰宅してから山に向かい、夜間行軍をして露営地を探しながら山の奥へと入っていきました。良さそうな場所を見つけたのですが、登山道からはけっこう急な斜面を降りなければなりません。ストック2本でバランスをとりながら斜面を前向きに降りていったのですが、突然足が滑ってそのまま尻餅。ストックが斜面に固定された状態だったため、ウォータースライダーを滑り降りる人のようにバンザイ状態で斜面を数メートル滑り落ちていきました。斜面の底に到達したようで落下は止まったのですが、装着していたヘッドランプがどこかにいってしまったらしく真っ暗の状態。周りを見回してもどこにもありません。頭に手をやって、その手をさらに後ろを持って行ったところ、ザックと首の間に引っかかっていました。まるで横山のやっさんの「めがね、めがね」ネタを一人でやってる状態です。特にけがも無かったので、そのまま寝場所の選定をしました。地震がおきても土砂崩れや倒木に巻き込まれない場所で、快適に横になれる場所です。ちょうど私の身長ほどの間隔で2本の木が立っている場所があったのですが、地面が若干左右方向で斜めになっています。ここらが妥協のしどころと考え、細引きをツエルトに通して木の間に張りました。疲れていたのでそのまま寝袋に潜り込み就寝。すでに夜半近くになっていました。

 しばらく寝たあとにふと目覚めたのですが、時計を見ると2時頃でした。そのまま寝ようとしたところ、少し離れたところで足音が聞こえました。しばらく聞いていると、あきらかに4本足の動物のものです。この山には野生のイノシシとシカが生息しているのですが、その時点ではどちらであるかはわかりません。空気の流れは足音のしているところから私が寝ているところへと向かう地形ですので、相手は私の存在に気付いていない可能性が大です。早めにこちらの存在を知らせたほうがいいとおもい、ガサゴソ音を立ててライトを点灯。持参していたラジオをつけました。こちらに気付いたのか足音はそのまま遠ざかったのであります。もしこれが2本足の動物だったとしたらかなり怖い目にあっていたでしょう。
その後はぐっすり寝て、6時頃に起床。火は使えない場所なので、持参したパンで朝食をすませ、3時間ほど山を歩き回ってから下山したのでありました。


今日の動画
  ●Night Ranger - The Secret Of My Success  http://www.youtube.com/watch?v=SLv6RjnyvVc