IRC メトロ2でのスライド現象
初代メトロのタイヤ形状ではありえなかったのですが。
メトロ2では装着後しばらくの間は、車体を大きくバンクさせると数cmリアタイヤがすべります。ただし乾いたアスファルトの路面であれば車速が低下し、すぐにすべりは収まります。しかしぬれた舗装路や砂が浮いているようなグラベルではそのまま転倒する可能性もありうるので十分注意が必要です。
すべりの原因はタイヤの形状にあります。初代メトロではどこまでバンクさせてもタイヤと路面の接地面積にほとんど変化はありませんでした。そのため急激にグリップが変わることはなかったのです。
一方メトロ2になってからは、サイド部分がオーバーハングするようにカットされており、カット面までバンクさせると急激に接地面積が小さくなり、いきなりタイヤがスライドするのです。設計段階ですでに失敗しているわけですが、テスト段階ではこの問題は発見できていたはずです。なぜその時点で設計をやり直さなかったのかはわかりません。
ちなみに今年になってから新しいメトロが発売になっていますが、デザインは初代メトロとほぼ同じものに戻っています(大きくバンクさせてもすべらない形状)。
IRCに限ったことではないでしょうが、新しい製品を作るたびに使い勝手を悪くしていくメーカーというのがあります。自分たちで実際にその製品を使い込むなど、製品の設計段階から使い勝手に関して真剣に取り組んでいなのではないかと勘ぐりたくなります。
あと1本メトロ2の予備が残っているわけですが、これはフロントに装着することにします。先日リアに装着したメトロ2が交換時期になったら、新型のメトロを購入するつもりです(本当は初代メトロの在庫がどこかにあれば買いたいのですが・・・)
■今日の動画
●Mike Oldfield - Moonlight Shadow http://www.youtube.com/watch?v=tt8d3Shlfrg