「史上最悪のサメの襲撃」ディスカバリーチャンネル

 映画「ジョーズ」の中でも語られるシーンがある、第二次大戦中に起きたインディアナポリス号の撃沈と、乗組員が五日後に救助されるまでのドキュメンタリーです。

ジョーズ」の中で一番怖いシーンは、インディアナポリス号の生き残りである船長が、沈没から救助までの体験を話すところだと思います。それくらいサメの襲撃は恐ろしかったのだ・・・・と思ってましたが、ちょっと話は違っていたようです。


■サメに殺される人間の数
 海に放り出された乗組員900名のうち、生きている状態でサメに襲われたのはほんのわずかだったとのこと。サメが食べていたのはほとんどが死体で、何人も固まって漂流している状態では、サメのほうも不用意に攻撃できなかったようです。
長時間漂流を続ける間に気力をなくして自ら沈んでいく者。のどの渇きに耐えきれずに海水を飲んで錯乱し、仲間に襲いかかり殺してしまう者。大半の兵士がこのようにして死んでいったのです。

 現在サメに襲われて死亡する人間の数は、年平均で4人。その一方で人間に殺されるサメの数は年間4千万匹。実は人間のほうがよっぽど怖いというおちでありました。