GPS端末でのルートログ取り

 私がGPSの存在を初めて知ったのは、1981年の大晦日でした。
普通の子どもであれば、家族一緒に年末恒例の番組を見ているはずの時間帯に、変わり者だった(今も)私は国際情勢からみの裏番組をひとり熱心に見入っていたのであります。
その番組の中で、アメリカ軍の歩兵がだだっ広い草原にしゃがんで、手のひらよりちょっと大きめの機械を見ている映像がありました。その機械の画面には2、3行の数字が並んでおり、ナレータが「この機械によって、世界中どこでも、誤差15m以内で自分のいる場所がわかるのだ」と言ったのであります。
「これやん!」
そのころに愛用していた能率手帳普及版(普通の子どもは使わん)の欲しいものリストに、この「自分のいる場所が15m以内でわかる機械」が加わったのであります。


Garmin Venture
 月日は流れ、2002年の10月。ようやく私もGPS端末を購入するつもりになりました。それまで買わなかった理由は高かったということと、ナビゲーションシステムとしては使うつもりがないことにありました。
そのころ週末ごとに山に登っていたのですが、歩いたルートのログをGPS端末で記録したいと考えたのです(あくまでログ取りのみ)

 何機種か検討した結果、「Garmin Venture」を選択。地図データが入っていないタイプですが、その分安くなってました。
この端末は結構活躍してもらいました。

●参照URL  http://d.hatena.ne.jp/SASGSG9/20061202


 しかし、現行機種よりも受信感度が悪く、単三電池2本で駆動できるとは言え、電池の持ちが結構悪いため頻繁にバッテリ残量を確認する必要がありました。
それにデータのパソコンへの転送と、地図上に表示させる手間が結構かかることから、日常的な使い勝手はあまりよいとは言えません。

他の選択肢がないかと、手持ちのS11HTにGPSロガーソフトをインストールして使ってみましたが、バッテリの持ちがあまり良くないため長時間の使用は難しい状況です。


■GPSロガーに求める機能
 ログを取っていてよくあるのが、いまの位置をとりあえずマークしておきたいという状況。デジカメで撮影した写真をGPSのログデータと照合するソフトはありますが、デジカメで撮影するまでもない、あるいは撮影できないというパターンもあるわけです。
そのようなときにとりあえずマークするためのボタンがあったり、ICレコーダを内蔵しておいて音声メモを付加したりなどの機能をつけてもらいたいところです。


あと、徒歩・自転車・オートバイで使用することを前提として、乾電池駆動が条件になります。充電池の場合、仮にスペアを一つ持っていても、数日に及ぶ移動の場合は充電の問題が大きくなります。
単三電池1本か2本で、連続12時間稼働というのが理想でしょう。


GPSでログを取る人がどのようにロガーを使うのか、どのような機能を欲しがっているのか、といった部分をきちんと理解せずに作られたGPSロガーが多い中、あっと驚くような機能を備えた製品を出してもらいたいところであります。

●参照URL  http://d.hatena.ne.jp/SASGSG9/20080314