安全な運転と予測能力
現在取得中の普通自動車免許も、いよいよ路上教習が始まります。
自動二輪は長年乗っていたため、路上での危険などはそれなりに経験しているわけですが、四輪独特の問題(車内から見たときの死角の多さなど)にはまだ慣れていないため、気を引き締めてかからねばなりません。
私の書棚には、10年以上前から30冊近くの「四輪」に関する本が並んでいます。
一般ドライバー向けのドライビングテクニック本から、三菱の木全氏によるラリードライビングテクニックまで、普通自動車免許を持っていない人間には必要のないものまで揃っているしだいです。
なぜこんなにドラテク本を持っているかと言いますと、ゲームセンターでドライビングゲームをよくやっていたからであります。
ゲームと実車では、クラッチの有無やハンドルの回転数など、違っている部分も多くあります。
しかし、運転のシミュレートを行うには、下手なシミュレータよりも遙かに性能がいいのではないでしょうか。
■予測能力
今回の普通免許取得にあたって読み返しているドラテク本のなかで、もっとも役だっているのが、ポール・フレールの「新ハイスピード・ドライビング」です。
運転姿勢・ギアチェンジ・ペダルワークなどの基本などは、教習所でもらうテキストよりも分かりやすく、実践的です。
路上での走行にあたって必要とされる予測能力についても、実に的確な説明がなされています。
「安全でしかも速いドライバーになるためにいちばん大切なのは、素早い反射神経ではなく、むしろ的確な予測能力である。」
p139「経験を積んだドライバーは、非常手段をとることがほとんどない。彼にとっては非常事態というものが存在しないからである。」
p140「人間は一度に全部を見ることはできない。だから重要な点に精神を集中するために、緊急に必要でないことは無視し、すぐ忘れてしまうことである。重要なこととそうでないことを瞬間的に見分ける能力は、訓練によってかなり高められるものである。」
p141
ただし、具体的な例については説明が少ないため、危険予測に特化した別の書籍を参考にする必要があるでしょう。
●参考書籍
新ハイスピード・ドライビング | |
Paul Frere 小林 彰太郎 武田 秀夫 二玄社 1993-12 売り上げランキング : 17509 おすすめ平均 運転というものをよく知るには良書。 永く残る古典 ずっと手元においておきたい本 Amazonで詳しく見る by G-Tools |