LEDライト「FENIX L1D CE」購入

 最近のLEDライトは、「ストロボモード」を搭載しているものが多くなってきました。
CQB(近接戦闘)などでライトを戦術的に使用する場合、ストロボモードがあるのとないのとではかなりの差があります。もはや、タクティカルライトとして販売するのであれば、ストロボモードは絶対条件といっても過言ではないでしょう。


 私の場合、常時携行しているライトは、キーホルダーにつけている「ARC AAA Premium」です。それとは別に、鞄の中には「MINIMAGLITE 2A LED 3W」と「INOVA 24/7 SMARTBRIGHT:OD」を常に入れているというバカっぷりなのであります。
しかし、上記はいずれも2秒以内に使用可能な状態に持っていけません。MINIMAGをホルダーで腰に装着した場合、警官に見つかればその場で職質を受けることになりかねませんし、INOVAはその異形のために目立ちすぎてしまいます。


 ベルトに装着した状態からいざというとき2秒以内に点灯することができ、一定レベルの機能を満たすライトとして、「FENIX L1D CE(Cree 7090 XR-E搭載)」を購入しました。


■明るさとモード切替
単三電池1本で90ルーメンというのは、一昔前では考えられませんでした。小型のLEDライトとしては必要十分の明るさであります。
90ルーメンというのは、ヘッド部分を締め込んだ状態で点灯した時のもの。テールスイッチを「カチッ」というまで押し込んでから指を離して90ルーメンの点灯。その状態でテールスイッチを「軽く押す(カチッというまでは押し込まない)」といったん消灯状態になり、軽く押した状態を保持すると消灯状態も保持されます。そこから1秒以内に指を離すとストロボモードに切り替わります。1秒以上消灯状態を保持すると、指を離したときには90ルーメンの常時点灯となります(一部の販売店HPでは、このあたりの説明が間違っています)


ヘッドを少しゆるめた状態では、点灯の瞬間は一瞬だけ80ルーメンで光りますが、すぐに9ルーメンでの常時点灯となります。その後、軽く押して指を離すと、9ルーメン -> 40ルーメン -> 80ルーメン -> SOSモールスへと変化します。


ヘッドの緩め・締め込みの操作は、片手で簡単に行えます。


■ベルトホルダー
側面部分がゴム製なので、しっかりとホールドしてくれます。しかし背面はベルトを通す構造となっているため、脱着がかなり面倒です。

簡単に脱着できるように、写真のようにアリスクリップをつけてみました。
固定する部材として使用したのは、ロウ引きを施した麻糸です。上部と下部を麻糸で縛るだけですが、かなりしっかりと固定されます。


■総括
90ルーメンのモードで点灯すると、しばらくして本体が熱くなってきます。使用状況に合わせて明るさを調整する必要があるでしょう。


ストロボモードについては、90ルーメンで点灯したのちに「タップ(軽く押す)」を1回行う必要がありますので、かなり難ありといったところです。
脅威に対処する場合に使われるべきストロボモードには、直接アクセスできるようにするべきでしょう。


あと、消灯状態から軽く押し込んだ状態で点灯しないのも、戦術的な使用においてはかなり問題です。点灯状態するためには結構大きな「カチッ」という音がしてしまうからです。


しかしながら、日常で使うライトとしては「単三電池一本で使用できる」というのはかなり有用と言えます。状況に応じて照度を調整すれば、災害などでも大いに役立ってくれるでしょう。