情報端末市場を再起動 「スマートフォン」法人に密着 日経流通新聞(7/2付)

 ウィルコムとドコモを比較しています。ランニングコストやセキュリティ面では、ウィルコムの方が有利という書き方です。

比較表でそれぞれの戦略を比べていますが、ウィルコムよりも一足早く「M1000」を投入していたドコモが、ウィルコムよりも遅くスマートフォン市場に参入したような書き方になっています。まあ、それだけドコモの戦略が機能していない、「牛歩」のごときものであるということなのでしょう。
ブラックベリーの導入に関しても、日本語対応へのスピードがあまりにも遅すぎ、そうこうするうちにWM6陣営に市場を席巻されてしまいそうな状況です。ドコモがこのままブラックベリーにこだわり続けると、ソフトバンクにまで市場を奪われることになりそうです。



 記事の中で、「PDA(スマートフォンを含む)の国内出荷台数」として、97年から06年までの「個人」「法人」それぞれのグラフが掲載されています。
法人のほうは14万台から20万台を増減している程度ですが、個人のほうは2001年の65万台をピークに、かなり激しい増減をしています。
PDA市場がこれほどまでに衰退したのは、通信機能を付加できなかったことが大きな原因だと思います。


ようやく日本でも市場が形成されてきたスマートフォンも、通信面で制限をかけているドコモやソフトバンクなどは、その面でウィルコムに大きく差をつけられていくのではないでしょうか。
ふたたびPDA暗黒時代に戻らないよう、各社にはがんばって欲しいところであります。


●参照URL
 http://d.hatena.ne.jp/SASGSG9/searchdiary?word=%a5%a6%a5%a3%a5%eb%a5%b3%a5%e0%a4%b3%a4%bd


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 先日発売されたばかりなので、アドエスの記載はまったくなし。しかし、各記事はいつもどおり深く突っ込んだ内容です。